キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ひっくり返る  暑い季節は

私という器の中で煮えたぎっていた物が、ほぼ大体沈殿して、上澄みが澄んできて良い眺めだなと思っていても、ゴロンと、思いもよらない拍子にひっくり返すことになってまた・・・でもこの頃、だんだんと沈殿するのが早くなってひっくり返ってもそこにへばり…

日本中のどこでも

連日、西日本豪雨の捜索、復旧の映像が流れている。ゴミと呼ばれてしまうものになってしまった生活の道具、家財、形作っていた物すべてが泥にまみれて道端や仮置き場に積まれている。一緒に生きていた人が、泥の中にうずもれているのであろうが、それを探し…

祇園祭

今日、祇園祭巡行の日。お昼から仕事。つけっぱなしにしていたTV から京都の暑い映像が流れる。掃除機をかけながら、ちらりちらりと観る。京都に帰ってきて7回目の夏だ。一回目の夏、その祇園祭の巡業の日もTVで見ていた。6年前の祇園祭のお稚児さんになっ…

器用なつま先

ただ、行儀の悪いだけかもしれないが、私のつま先は働き者だ。特に掃除機をかけているとき。掃除機を近くに寄せるのも、扉を開け閉めするのも、カーテンを引くのも、椅子を寄せたり遠ざけたりするのも、器用に無意識のうちにつま先があっという間に掃除機の…

今年最初のセミ

関西に降り続けた雨が止んだ日曜日。朝から眩しい澄みきった光が見えた。雲さえかかっていなければ、どこにいても降り注ぐ太陽だけれども、どの場所もいつもの様子ではない。そう思うと、気持ちは晴れない。この日、今年初めてのセミの声を聞いた。長女は庭…

余震・予震

余震に敏感になり、地震当日の夜は眠りも浅く、少しの揺れにも目が覚めた。と、同じように目をあけている次女。意外に繊細だったのね。怖くていつもより明るめにしている寝所の灯りの中、目が合う。本震を待つような一夜を過ごして、次の日の夜はもう、睡眠…

揺れた朝

関西圏の朝私たちの朝が揺れた。次女は登校していた。長女はゆっくり起きてきて身支度をしていたところで小さな座卓の下に身を隠していた。私はといえば、食器棚とテーブルに手をつき、体を支えているだけしかできなかった。増改築を繰り返したこの家のこの…

蛍を見る事

毎年、蛍を見に行っている。母の実家近くの玉川は工事の影響か見えなくなっている。去年と今年は宇治の植物園に行った。夕方、いつもなら閉館の時間の蛍ナイトに行く。西に傾いたやわらかい光の中を影と闇の境がわからなくなるその時間まで散策しながら一緒…

海か山か

土曜夜8時のNHK大河ドラマ「西郷どん」。家の決まってつけるTVの時間。舞台は流刑にされた奄美大島に移っている。亜熱帯の植物、光と影は懐かしく苦しい。何よりきれいすぎる海が余計に悲しみや苦しさを思い出させる。しばらくしんどいな。海を見て死に…

ケチのついたお金

年末の母の骨折からしばらく、家のことや病院通い、仕事も立て込んでいて毎日どう過ごしていたのかわからないような日が続いていたが、セーブできる仕事は減らし、時間の融通をしていただける仕事は助けていただき、収入の減は致しかたないと思っていた。そ…

母の日

5月は嫌いな月だ。GWもあるし、母の日もあるし、長女の誕生日も有る。私を母にし、私の苦しみが始まった月でもある。今年の母の日の前夜には70を超えた母とつかみ合いの殴り合いのけんかをし、翌母の日、北海道に友人と旅行に行くという母にお小遣いをあげ…

違う本を読んでほしかった

私が子らに買い与えた本は、私が子供のころ好きだった本や欲しくても買えなかった絵本。子供のころ、近くの公民館で週末土曜日に開かれていた本を借りることが出来た「りす文庫」。今も続いているその文庫は役割を縮小されて、またスタッフの方々も高齢化さ…

女のスイッチ

うすうす、いや最近は露骨に感じる。長女の女のにおい。私もその頃の自分に思いあたることあり。覚えあり。かなりませていたと思う。私も、叔母の言葉を借りてもう、言わなければならない。「公衆便所の女になるな」公園や駅のも、デパートやホテルのトイレ…

お弁当にスープ

長女は中学生になった。当たり前のように着ていく制服が、こちらも見慣れてしまっている。私の作ったお弁当を、これもまた当たり前のようにもっていく。宇治市はまだ、中学校の給食はない。入学準備をしているとき、いろんな種類のたくさんのランチセットを…

GWの一日

GWとはいえ、仕事に行っている。サービス業は、今、喜んでもらってなんぼ。その「今」は、いつでもだから。子供の日の子らは、一日中DSでゲームをしていた。子供の日の特別。約束を守らないので、「この日」と決めた日だけ彼女たちの手元にある。朝起き…

三輪山へ

奈良の大神神社にお参りに行った。パワースポットの一つとして有名なのかもしれない。鳥居を見上げ、その森の木の大きさにもう英気を感じる。そのご神体三輪山に入らせていただく。標高430m。往復4km、2~3時間。大神神社の昭和祭りに重なったせいかGWだ…

洗濯をたたむ

気持ちよく乾いた洗濯物をたたむと言う生活の中の一つのこと。夕方仕事から帰ってきて夕飯の支度にとりかかるのに外から内にシフトチェンジするにはちょうどな家事の一つだと思う。ほんとは、子らがTVを見ながらでもやってくれて、仕事から帰って一旦座る…

笑点ブーム

次女小学3年生のソプラノリコーダーとの出会い。初めての課題曲、「笑点のテーマ」。日曜日夕方5時30分のオープニングに向けて待ちながら、練習!練習!!指の腹のやわらかいところで穴を押さえ、中途半端にゆるゆると穴から離すひっくり返るような音が出て…

目分量

目分量はそのままの意味。目で見て量る適量。食卓には、一人分ずつ料理を盛り付けた銘々の皿と一汁一菜、少しの副菜の皿と漬物が並ぶ。過不足の無いような栄養素と分量がそれぞれに合わせて一目瞭然となるように。ご飯や味噌汁を盛るのは子供らの役目で、食…

春の歯

春は、体も芽吹き成長する季節なのだろう。8歳になった次女の6歳臼歯が4本、一斉にめりめりと肉を割るように隆起し大きく生えて生きた。あんまり遅いのでレントゲンで欠損しているのではないかと調べてもらっていたので、あることはわかっていたが、やっと生…

18きっぷ企画第二弾

18きっぷ企画第二弾。鳥取へ行って、往路に18きっぷを使って7時間。復路もそのつもりだったけど、滞在時間や遊ぶ時間、子らの帰着時間を考えたら断念。復路は特急を使ったので18きっぷを余らせてしまった。4月10日期日。なので直前一日、第二弾18きっぷ日帰…

旬の料理

今が旬の筍をいただいた。以前は近くの竹林へ子らを連れて掘りに行っていたのに。楽しかったな。今やとてもありがたい貴重な食材になってしまった。あんなに毎日毎日ぬかのにおいをさせて湯がいていたのに。わか筍煮、山椒煮、筍ご飯、天ぷら、フライ、春巻…

月のはじめに行った鳥取で、越冬から帰ってきた燕を見た。それから10日して、家の周りを飛ぶ燕を見る。6年前の長女の小学校入学のピカピカの姿と、今、中学生になって黒のブレザーを着て初々しい姿を燕と一緒にこれからも思い出すだろうなあと思う。

目尻のしみ

フェイシャルの仕事をしていて、お客さんからの肌悩みを聞くことは毎日のこと。目尻のしみそれを気にされているという。通勤は自転車。冷たい風や乾燥で目が乾燥したり、痛くなったりして目尻にじわっと涙が流れてそこをまたこすったりして、お化粧も日焼け…

鳥取へ

春休み、子らと青春18きっぷを使って鳥取へ行ってきた。鳥取砂丘メインの旅。山陰線をローカルで乗り継ぎ、道草しながら鳥取駅に着いたのは16時過ぎ。バスで25分ほど、砂丘を目指す。どこへ行っても、その地で沈む太陽を見たい。家族旅行で来て以来、30年ぶ…

砂丘を上ること  飛んだこと

鳥取へ行ってきた。GWは仕事もあるし、子らを連れて出かけることは難しい。きっと、すごい人の混雑だろう。また、夏にたぶんこんな体力を使うこと、汗だくになること、紫外線の下でのアクティビティは考えられない!!今や!!砂丘でパラグライダーを体験…

私の一人暮らし

# は付けないが、書いておこう。一人暮らしはしたことがない。いつかしたい。子らがそれぞれに自立し、親を見送った後、いつかはしたいと思っている夢だ。2月、住んでいる宇治市の市営住宅の募集があって、家族に内緒で応募した。が、抽選にはもれてしまっ…

春の彼岸

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったなあ。と、暖かな春にまだ冬の体がそろりそろりと緩もかな、どうしょうかなと、まだこわばっている。お彼岸、お盆、命日にお墓に参る。あと何年、70を超えた母たち姉妹がここに参り守っていけるのか数え想像しながら急な坂…

穴 再採掘

長い間、ここに来なかった。ここに書かなかった。忙しくしていたし、たくさんのことがあった。いつもは咀嚼して、喉にに引っかかったり、詰まらせたり、または嚥下したものをまた味わったりしながら、ここに書いていた物をもう、消化吸収しきっているものも…

自転車の買い替え

長女6年生。一年生の時に2代目の自転車を買い与え、町内を乗り回し、自転車教習を受けたのち公道デビュー。「自転車小さい」の訴えを適当に聞き流し、気が付いたら本当に小さくなっていた。私のスケジュールと、子のスケジュールが合わずなかなか買い替えに…