キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

台所

台所のリフォームが始まる。増改築を繰り返しての30年の年季の入ったお台所。今、この時期に、という感慨。変化の時期は、マストなタイミングでやってくる。必ず、理由があって。冷凍庫にあって、もう食べる時期を逃してしまったフレッシュパインの解凍した…

手と手

今日、久しぶりにお手てつなぎして映画を見た。相手は次女一年生。土曜登校した彼女たちにとって今日は振り替え休日。周りは大人ばかりの、「君の名は。」もう何度も、幾本も交わり、途切れ、絡まり、解きながら、紡がれた糸を思い返しながらこの映画を見て…

ママのたすき

購読しているのは毎日新聞。定期特集のおんなのしんぶんのページは、楽しみにしている。先日の西原理恵子さんの毎日かあさん第683回母のたすきは、私にぴったんこだった。つながっていく母から娘へ。とにかく、大きく変えることはできなくても、少しずつ良い…

家なき子

お仕事に行っているエステのお店は、販促集客のための努力をコツコツと頑張りすぎずに確実に行っていく。その一つにポスティングは欠かせないものになっている。私もその一部を行っていて、ご近所の見慣れて、通り慣れている道も一軒一軒の家に立ち止まると…

朝ドラのセリフ

「べっぴんさん」今回の朝ドラはいつにもまして泣き所が多い。女性たちの起業、働き方、仲間、助言者、戦後の女たちと今も変わらないような感じもする。「坦々と、坦々と」目の前にあることを、こなして、ただ歩いて進む。幸せではないけれど、不幸せではな…

顔2

お顔や、素肌の体に触れさせてもらうお仕事をしていて、触れさせていただきながら不覚にも涙がつーっとこぼれてしまうときがある。眉間のしわ。ここに、第三の目があるのなら、このシワは、その目をぎゅっと固く閉じさせているんじゃないか。何を、そんなに…

今、お顔に触れさせていただくお仕事をしている。その無防備な、それぞれの形をした球体に触れる時我が子を小さな湯船に浮かばせて沐浴させていた時や優しく、ガーゼで顔を拭いてやっていた時を思い出し、憎い人なんかこの世にいないとより愛おしくなる顔、…

11月の思い出

毎日新聞を購読していて日曜日の心療内科医の海原純子さんの新・心のサプリのエッセイを楽しみにしている。先日の文章の中に、「不快な出来事というのは心に残しておくとくすぶり続けて心や体を汚染する。」と、あって、そうなんだよ~誰にも言わなくて悶々…

コーレークース

春、農協の種の売り場で沖縄の唐辛子の種を見つけて、泡盛に漬けてコーレークースを作ってチャンプルーにかけたいなあと懐かしさに、初めて植えた。が、なかなか芽が出なかった。そして芽が出て、成長しだしても、背が高くなり葉がしげっても花芽が出ず、実…

靴の色

もう、年賀状の販売が始まっている。いつだったか早くに準備を始めたら、おばあちゃんが亡くなって喪中に変更しなくてはならなくなったということがあって、ギリギリに用意するようになった。去年送った年賀状は、長女の10歳ハーフ成人の記念に取った3人の写…

髪の色

少し、ぽつりぽつりと白髪が目立ち始め、こめかみのあたりは気になるほど。いよいよかと近くの髪を染める専門店があるので行ってみた。髪を染めるのは20年ぶりくらいかもしれない。久しぶりすぎて忘れていたが、私の髪は染まりすぎるほどに色が入るらしく、…

収穫の楽しみ

収穫するのは楽しい。今年、うちのレモンの木は30個ほどの実をならせ黄色く色づき始めている。レモンの果汁とすりおろした皮で、レモンケーキを焼く。レモン塩も作っておこう。朝はパンやヨーグルトをよく食べるので季節の果物や、収穫して冷凍している果物…

季節ごとの植物園

年間パスポートを持っていると、ちょっとの空き時間やついで、閉館時間間際でもちょっと寄ってみようかなと思える。宇治の植物園も、そんな場所。年々樹々も立派に大きくなり、景色も季節によって変わる。今は紅葉もきれいで、気分転換に丁度良い。だだっ広…

前月の満月の日

先月の満月の日は、母子3人で参加した宇治の田楽祭りだった。宇治川の中の島での開催だったその夜は、風もなく、おだやかで絶好の日和だった。子らは白兎の装束に兎の化粧をしてもらって、長女は篠笛、次女は舞踊。小学1年生最年少の特権、鈴を鳴らすお役を…

スーパーフルムーンに会えない

今日は、68年ぶりという最大級のスーパーフルムーンの光を浴びれる日だ~と、楽しみにしていたが雨。おぼろにも姿を見せない月。邪魔をするのはやっぱり雲。早くその重たい涙を降らせきって、強い風に乗って流されて消えてほしい。もう、私の上に、漂着する…

上には上が

夜、眠るときはネグリジェやラフなワンピースや浴衣をもっと楽にしたような裾の長いものを着ていて、パジャマは絶対ヤダなあと着ない。小さいころの写真を見てもネグリジェに腹巻。今の私も一緒、二人の子らも同じ。長女の妊娠の頃から着ていた着心地の良か…

冬になった

もう、あっという間に本格的な寒さがやってきて中途半端だった衣替えも一気に冬装束。改めて子らのタンスの中を確認したら足りないものが結構ある。次女にいたっては、長女のお下がりをというわけにもいかないほどのあまりにも似合わなさすぎなものも。タイ…

思い出

今日、次女一年生は短縮授業の4校時目までで早々と帰ってきた。来春入学の幼稚園生らが、健康診断と体験入学に小学校にやってきた。次女は帰ってくるなり、幼稚園のアルバムを持ってきて猫のように暖かい日差しの窓辺のソファでくつろぎながらながめだす。よ…

抜け殻

ずうっと、何年も、私の抜け殻を眺め、懐かしみ、後悔し、戻りたい、戻りたいと思いながら過ごしてきたが、その抜け殻の大きさよ。その殻をはち切るように破った中身はどこに行ったか。腐らず、土の中に潜っていたらしいと土の中から出てきてやっと気づいた。…

大阪3

土曜の大阪でのカンファレンスで、ズドンと一つ大きな問いかけ続けるべき問いを受け取った。あなたがやっていること、あなたが使っているものは有用ですか?イコール 安全ですか?何に対して有用ですか?誰に対して有用ですか?何を根拠にそういいますか?あ…

大阪2

大阪に向かうときは、京阪で宇治線を中書島駅まで行き、京橋でJR環状線に乗り換えて行くか、淀屋橋まで行って地下鉄に乗り換える、または、JR奈良線で京都駅、姫路行の快速に乗っていくか。この土曜日は、JRで向かった。そういう気分。しかも、運転席のすぐ…

大阪

土曜日は、大阪に行く予定が、以前から決まっていた。 正会員であるイギリス国際アロマセラピスト連盟の臨床研究会。常に、プロフェッショナルであることを意識しながら歩いていきたいが、足元が、まだまだグラグラしているヒヨッコセラピスト。色んな挑戦を…

つかの間の一人

三日の祝日は近所の神社のお祭りだった。お店の前を小さな半被を着た子供たちや、神輿を担いだ子たちかわいい花で飾った花笠を背中にしょった姿を見た。その祭りの日も、昨日も、今日も、仕事。子らに罪悪感を感じながら。子らの時間つぶしも、もうネタが尽…

たった一回、幾万回の一回

子宮がんの検診に行った。いつも行く婦人科。先生もお年を召されたのか、いつになく問診がぞんざいで問診のいすに座るのもつかの間、あの足を広げて膣内を検査する開脚いすに座らされた。きっと、先生には毎日何年も聞かされる幾万の患者の悩みかもしれない…

孫の卵

誕生日月には行こうと思う乳がん検診や子宮がん検診。たいていは、恥ずかしさと、億劫さ、忙しさに後回しにされる。やっと、行った。2人の子を産み落とし、孕み、育み、産むというヒトのメスとしての役割を果たすことを終えたこの子宮を人の親として子が独…

私を送る

いつも夕方、そのお家の前を通るとお線香のにおいがする。家人が、お仏壇に今日の報告をしながら夕餉の膳を供えているのかもしれない。その習慣と、その人を思う時間が素敵だなあと思う。私は、長い危篤状態から、二週間前に死んだんだろうな。初七日を過ぎ…

洗う目玉

毎朝お化粧をする。何年かの引きこもり生活のころも、ガラス越しに刺さる紫外線やお洗濯を干すほんの数分も恐れて日焼け止めだけはする。日に焼けた顔を二度と見ないでいいように。今、毎朝のお化粧の時間は今から出勤する心優しき人たちの心遣いや、励まし…