キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

抜け殻

ずうっと、
何年も、私の抜け殻を眺め、懐かしみ、後悔し、
戻りたい、戻りたいと思いながら過ごしてきたが、
その抜け殻の大きさよ。

その殻をはち切るように破った中身はどこに行ったか。

腐らず、土の中に潜っていたらしいと
土の中から出てきてやっと気づいた。

もう一回、脱皮して
何かになろう。
もっと大きな抜け殻を残して。
所詮、抜け殻。
すべて、血となり肉となり私になった。

そして、私の縄張りを守り、
新しい景色も出会いも広げて。