キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

水色のワンピース

職場は近くだし、ユニフォームもあるし、でかけると言っても気を張るようなところへ行くわけでもないし、もう、何年も必要なもの以外、自分に洋服を買っていないような気がする。今年、ブラブラと子らと時間つぶしに入った店でインド綿の優しい軽い肌ざわり…

夏休みの宿題

やっと、夏休みが終わる。私は、仕事に行くし、子らは退屈で仕方がなかっただろう。宿題も、6年生ともなれば6回目。もう口出ししようにも、自分でやると言う言葉を信用したが全然、何も、やってなくてここしばらく毎晩夜なべで、後1日で夏休みが終わる。…

まるで、ウニだな

前夫のSNSをパラパラと見ていて、急に今の奥さんと新しい子の写真があった。あるはずのないものと思っていた自分が、ひどく狼狽したようで、また冷静だった。顔の造作には興味がわかなかった。ただ、どんな肌質をしているのか、その血肉を包んだ皮膚のそ…

夏が嫌いになっていく

一年に一度くらい、遠くにいる前夫のSNSを見る。今年は怪我せずシーズン終えたかなという確認のような、今年のお客さんたちはどんな景色と空気を吸っただろうか、素敵な出会いがあっただろうか。唯一無二のその一日、その瞬間を私も一瞬そこにいるような…

サヨナラの返事

ひと月ほど前、いつかの友たちにもう、またねという会う約束のない別れの手紙を送った。そして、その彼女たちの一人から返事が来た。水面に今朝咲いて落ちたばかりの軽やかにただ浮かんでいるだけのような、どこかに旅立っていくような、自分がどんなに綺麗…

雲  揚羽  我  可燃性

毎日新聞を購読している。 季語刻々の俳句の記事に7月25日に紹介された句。雲が湧く 揚羽もわれも 可燃性 谷 さやん いつの日か、ヘゴの木に張り付けられた揚羽の羽。蒸し蒸ししたその亜熱帯の地で、原始の木ヘゴ(私)に張り付けられたアゲハ(娘)。そ…

おしろいばなのにおい

いつの間にやらもう立秋。夏休みは、子らの生活リズムを崩壊させないように朝の時間、自習の時間、銘々の自由時間、昼食までを一緒に取ってからの出勤にしている。仕事を終えて家路につくのは7時過ぎ。家から徒歩10分ほどの距離。夏休みが始まったころは…