キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

母と季節

しばらく、母の糠床を毎日かき回すこととなった。手を沈めて、抜き出した手が一瞬で、一段、白くなったように見える。一通りかき混ぜて表面を平らに整えた時には、ぬかの油分と発酵した微生物のやわらかい膜でしっとりと丸くなったような気さえする手。夏野…

悲しき独裁者ヒトラー母

恐妻、独裁者ヒトラー母。この閉塞感、やるせなさ、悔しさ、苦しみ、寂しさ、無念を同じように与えるために、知らしめるために、あなたにとっての心地よさや快適さ、すべてを許さない。子供をイライラさせ、怖がらせ、気を使わせ、一人の世界へと心を閉ざさ…

春といえば・・・の検査

今週のお題「これ、うちのおかんだけ?」この時期、子らが学校からギョウチュウ検査のあの青い丸のセロハンをもらってくる。提出の日には、「モ~~しぃ。」と言われて、下着をおろしてお尻を突き出し、そのセロハンの青い丸の部分に放射状のしわをくっきり…

しばらくテーマは母

今月はこのまま、マンスリーテーマ”母”で行こかしら。「母毒」、「家族という病」、「母という病」、家族がフォーカスされた本や、テレビの特集が目につく。私自身のつまずきや、苦しみが目に留まらせるのかもしれないが、私の生きにくさのもとになった場所…

10年親子

今日は、長女の10歳の誕生日。長女と私の寄り添いながらもぶつかり合って、はじきあって、こんがらがった10年だった。未熟で、粗悪な親となった私の目撃者。わたしが、選んだ道をついて来てくれた、ついて来ざるを得なかった子が少しずつ母という縛りを…

母の日も悪くないって

零時を過ぎてしまったが、今日は母の日だった。何者かもわからないママと呼ぶ母に、なってしまった私。私自身は、子供のころから母の日に特別何かをした記憶はない。幼稚園や、学校で何かしたかもしれないが、誕生日やクリスマスに何かをもらうなどの習慣が…

愛おしい歯

ショック。次女が幼稚園でぶつかられた際、転倒して顔から転んだらしく唇を腫らして膝小僧すりむいて帰ってきた。バスから降りてくるときも、その後も、唇をとじたまま質問に答えるだけで話さない。ひざに絆創膏を貼って、さあ、その唇を見せてごらんと上唇…