10年親子
今日は、長女の10歳の誕生日。
長女と私の寄り添いながらもぶつかり合って、はじきあって、
こんがらがった10年だった。
未熟で、粗悪な親となった私の目撃者。
わたしが、選んだ道をついて来てくれた、ついて来ざるを得なかった子が
少しずつ母という縛りを解きながら、
我の道を選んで行くことを願う。
ただ、もっと素直に、安心して生きやすいような育ちの環境を
与えてあげれなかったことを詫びなければならない。
それは、私自身が生きやすい環境をつくるための考えさえも
思いつかなかったほどの精一杯を
その時過ごしていたことは私にしかわからない。
母になって、私の母が重なって
私の中の母が出てきて苦しんだ。
その母の怒りの中の寂しさを、私はどうすることもできないが、
許しという何か説明できないものでおさまっている。
いつも、人は精一杯で生きている。
あの時そうすればよかった、こうできたのにと
思うのはやっぱりその精一杯を乗り越えたからだと思う。
間違ったこともしたけれど、
そうして10年一緒に育ってきたあなた。
これからの10年。
一所懸命の育ちをお互い見合いっこしましょう。