キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

今日で8年

次女10歳。
先日の彼女の誕生日、いつもは家族の誰かの誕生日には仕事を入れないのだけれど
その日は帰りが8時をまわってしまった。
帰ると
「ママー、生まれて10歳と2時間ー、誕生日ー!!」と、自分が生まれたことをすごく喜んでいる。
何日も前から、誕生日の次の日からでも一年後を楽しみに楽しみにしているような子。

次女が生まれて10歳と10日、
あの家から逃げ出して8年目の今日。
最後に用意した夕食の献立は何だっただろうか、もう覚えていない。
あの日から今まで8年間、献立も決めることはないし、作ってはいない。
同居する母や妹が夕飯の台所に立つ。
私は下ごしらえやアシスタント程度。
何年いても私の台所じゃない。

寝間の準備をしながら、次女の寝入りの時間を一緒に過ごす。
次女のお布団に入ってあべこべに次女に上布団をかけてもらって、
お布団をかけてもらうってこんなに気持ちいいんや~と、初めてのように気持ちよかった。
危うく久しぶりに添い寝落ちしそうになった。
次女の体に腕を回して抱きつきながら、次女は日課の本を読んでいる。
「僕らの七日間戦争」角川文庫。
8年。
次女はこんなにも大きくなったけど、私の時間は実は全然進んでいない。

いない時間

晴天の早朝、長女の3泊4日のスキー合宿のワクワクを見送った後、
洗濯日和だというので布団からシーツをすべてひっ剥がし、
パジャマやら部屋着やら、制服のブレザーやスカート、クッションや様々な布製品を洗濯していく。
そうやって、帰ってきて、新しい日を始められるように。

今週はお弁当を作らなくていいので、ちょっとゆっくりした静かな朝がある。
「明日の朝何食べたい?」
なんて次女と相談し、明日の予定を確認し合い、いつもとちがう夜の時間の間もあって
1人分いないという時間が際立っている。

2人の休日

昨日の建国記念日早朝見送った長女中学2年生が修学旅行としての3泊4日のスキー合宿に行っている。
時短シフトにしてもらって午後から次女4年生と宇治川沿いのサイクリングに出掛けた。
天気は快晴。川沿いの風は冷たいが陽射しがスゴイ。2月の紫外線量じゃないな。
久しぶりの宇治川の水面は遠かった。
時期的に雨が少なくて水量がないというのもあるが、ずっとフェンスやくいが立てられていて重機が並んでいた。大きなトラックも。
どうなっていくのだろう。
今までの流れているままの川のままじゃ何がいけなかったの。

次女と駅前の回転ずしで寿司をつまむ。
日本のファストフード。3皿4皿、好物のマグロとサーモン、鉄華巻き。
大吉山に登る。次女は一緒にいるとず~っとしゃべっている。
川べりに下りて、いつもの団子を食べ、恋バナを聞きながら
この次女とはできて長女とはできない柔らかな時間。

家に帰って長女のいないなんだか頼りないくらい平和な時間に
「淋しいな~」
と言った次女。
2人姉妹でよかった。
2人産んだのが娘でよかった。

寝具

時差グラムと言う言葉を、先日朝の情報番組で知った。
ほ~そうかそうか、私のこの書き捨てていることも時差ありまくりだからいつの事かって言うことばかりだな。
布団、寝具全般いつも整えたいと思っている。
そう務めていたつもりだが、気を失うように横になり、死人のように眠って、
這うように起きていたころはどうにも気にならなかったが、
相当ぺっちゃんこの薄っぺらな布団で寝たなと。
季節の変わり目や決算期の新聞広告やTVCMで観る良い敷マットレスやお布団。
目にする度、あの人いいので寝かしてあげたかったな、今は良いので寝てたらいいなと思う。

今、子たちの寝間を整えて、一緒に眠ることは絶対譲れない幸せ。
次女4年生、「ママ寝かして~」
と、毎夜布団をかけるまでがママのお役目。
ぬくぬくと布団の中で、今まで読んであげてた絵本を自分で読むのが次女の寝しなの日課

探す手

今、放送中の朝ドラ「スカーレット」も好き。
大阪で主人公が女中として働き始めたころの大久保さんとのやり取りの家内の仕事のセリフにはとても慰めと自信をもらった。
先の土曜日の「この手は絶対離さへん」という響きに、誰でも言うんだねって思ったり、ジクジクと痛みながら、もうつながれていない手を頼りなく、懐かしく思い出し、
自由になったのだと思いなおす。
トカゲのしっぽ切りのように、自分の手を切り落としたのだから。
もう、何年も経ったし切り落とした手など、もうつないではいないだろうと、
そろそろ不自由なのとまた誰かと手をつないでみようかという気にもなってきて、
どこかに私の切り捨てた手は落ちてないかしらと探してみようと思っている。