キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

卒業式

卒業式。
帰り道、沈丁花のにおいがして反射的に「春よ来い」のメロディが耳元でなる。
この一年学校行事も参観日もなく、母たちにとっても同窓会的な近況報告の場と化し、
各々の子らの進学先に「おめでとう」とねぎらいの言葉を掛け合い、
一段と背も体も大きくなって、受験によって居場所を手に入れた子らの変身に近いような成長に驚く。
歌も歌えない式だったが、子らは手話で歌ってくれた。
いい式だった。