キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

靴の色

もう、年賀状の販売が始まっている。
いつだったか早くに準備を始めたら、おばあちゃんが亡くなって喪中に変更しなくてはならなくなったということがあって、
ギリギリに用意するようになった。

去年送った年賀状は、長女の10歳ハーフ成人の記念に取った3人の写真を使った。
子らは、私の生まれた時に母方のおばあちゃんが作ってくれたお宮参りの時の晴れ着を着た。
私は、ピンクのふんわりしたブラウスに白のパンツ。
そしてその服装に不似合いな沼の色みたいな重いゴールドのパンプス。
なぜだか、他の靴が選べなかった。
たぶんそれが、私のその時の現状だったんだと思う。

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で、その靴はその日でお役御免となり、捨てた。
そして、ここ1年、白い靴ばかり選んで履いている。

スニーカーも、スリッポンも、サンダルも、サボも白。

先日、子らと植物園でドングリを拾って歩いているとき
長女が、「もう、芽が出てる!!」
と、真っ白な根っこをだしているドングリをみつけて、
皆ですごいね~すごいね~としみじみ感動した。

きっと、私の選ぶ白い靴も、根っこのつもりなんだ~、そういうことなんだ~って。

子らには、靴は、いいものを履かせたいといつも思っている。
素敵な場所に連れて行ってくれるように。
足元からちゃんと支えてくれるように。
そして、色も。
洋服のテイストや、色の組み合わせもバランスも考えるけれど
運動会前の買い替えのタイミングなら
目立つ色、見つけやすい色を選ぶことはとっても重要。
強い、ビビッドな色に挑戦する。
今年は、長女にはプーマのめちゃめちゃピンク!!彼女の好きな水色が入っているのもこだわって探した。
次女は、ニューバランスの黄色。
最初、「黒やグレーがいい~~!!」と、嫌がっていたが、
クラスでも、この黄色はほかに履いている人がいなかったらしく
「これがいい~」とあっさりお気に入りになって彼女の一部になって彼女を作っている。

色は、その人を作って輝かせて、支える。
気持ちにそぐわなかったら、苦痛でしかないが
私は、彼女たちから発せられている色を探して感じて、視覚として与え、
身につけることで肌から力を与え、彼女たちを作っていると思っている。
特に、うまくいったときは、よりそう感じる。

まだ、自分のことはうまくいっていないけど。