キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

私の一人暮らし

#  は付けないが、
書いておこう。

一人暮らしはしたことがない。
いつかしたい。
子らがそれぞれに自立し、
親を見送った後、
いつかはしたいと思っている夢だ。

2月、住んでいる宇治市市営住宅の募集があって、
家族に内緒で応募した。
が、抽選にはもれてしまった。
私たちよりずっと、切実に住居として求める強い思いに負けたのだと思う。
運というが、それは必ずあるべき人にあるべきタイミングで訪れるものだと思っている。
私にとって、その時ではなかったのかもしれないが
「一人になりたい」「子らとだけで生活したい」と、
実家での生活が限界と思うことは度々ある。
数分おきに、または途切れることなくずっと。
不動産屋の前を通るたび立ち止まり物件の中に縁を探す。
ここ空き家かなあと、その玄関から出てくる私を想像する。

平屋か、または賃貸の小さなこじんまりとした
できるだけ物のない明るい部屋で、
ガスオーブンがあるお台所がほしいなあ。
一人暮らしには少し大きめの丸テーブルにテーブルクロスをかけて
元気な大きな鉢植えの葉を見ながら大きく窓を開けてカーテンをゆらせたい。
夢だなあ。

今までも、思い描いていたことは少しずつ叶ってきた。
この一人暮らしも、いつかはどんな形であろうと実現するであろうと思う。
子らはいつかは巣立つし、
親はいつか死ぬのだから。
私が、いかにその時あるかだ。
働け、稼げよ、私。