キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

台所の主導権

日暮れの時間が遅くなって、
我が家の夕飯の時間はますます遅くなっている。
理由はそれだけじゃないが。

もともと母の夕飯の準備にかかる時間が遅い。
メニューを決めるのも買い物に行くのも遅い。
子供のころから遅かった。
父の帰りが遅かったからか、父の帰りを待って食事の時間だった。
今、家の中の家事と名の付くもの掃除機や浴室なども掃除全般、台所の片付けなど家の中のことは私がしている。
母は、洗濯と畑や花壇敷地内の管理など外回りが担当。
そして、朝食、昼食は私、母は夕飯の準備。
私は遅番で7時過ぎに帰宅したとすれば、台所へ入るとシンクに広がった子らの水筒弁当箱、昼食の皿たち、調理道具などいっぱいを片付けながら子らにテーブルの準備や盛り付けなどを声だけで指示を飛ばして、ようやっと食事の時間。

誰も母と台所に立ちたくないのだ。
いつも丁寧においしい食事を作ってくれるけれど、
一緒に作るのは楽しくない。
一緒に作りたくない。
母の正解は一つだけで、
手伝いなどできないのだ。
教えるのが下手なのだ。

任されるのは野菜を洗ったり、野菜を切ったり、単純作業と出来上がったものの盛り付け。
年を取ったのだろう。
動作の遅くなっているのもあるし、もう作りたくないと思いかけてもいるだろう。
だけど、私や妹が作るやり方を認めてはいないし、台所の使い方も文句があるらしい。
上手に手伝いながら、現状維持、改善をしていかないといけない。
私の子らも、私が使える台所の時間に軽食程度が作れるようになればそれでいいかな。
あとは食べた口と、目が覚えてくれてればきっと自分で作りたいと思ったとき、作らなければならないとき再現、またはいろいろな情報に助けられながらアレンジし作るだろう。