キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

今日で8年

次女10歳。
先日の彼女の誕生日、いつもは家族の誰かの誕生日には仕事を入れないのだけれど
その日は帰りが8時をまわってしまった。
帰ると
「ママー、生まれて10歳と2時間ー、誕生日ー!!」と、自分が生まれたことをすごく喜んでいる。
何日も前から、誕生日の次の日からでも一年後を楽しみに楽しみにしているような子。

次女が生まれて10歳と10日、
あの家から逃げ出して8年目の今日。
最後に用意した夕食の献立は何だっただろうか、もう覚えていない。
あの日から今まで8年間、献立も決めることはないし、作ってはいない。
同居する母や妹が夕飯の台所に立つ。
私は下ごしらえやアシスタント程度。
何年いても私の台所じゃない。

寝間の準備をしながら、次女の寝入りの時間を一緒に過ごす。
次女のお布団に入ってあべこべに次女に上布団をかけてもらって、
お布団をかけてもらうってこんなに気持ちいいんや~と、初めてのように気持ちよかった。
危うく久しぶりに添い寝落ちしそうになった。
次女の体に腕を回して抱きつきながら、次女は日課の本を読んでいる。
「僕らの七日間戦争」角川文庫。
8年。
次女はこんなにも大きくなったけど、私の時間は実は全然進んでいない。