キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

ホ オポノポノ 2

ウニヒピリ
ハワイ語で心の中にいる小さな子供。(ホ オポノポノで言う潜在意識)

私のこの子は、どこにいるのか。

私が住んでいた島の家から高速艇で1時間、飛行機で45分、那覇のホテル。
飛行機に乗ってもっと離れてしまったら、もう島には絶対帰れない。
引き返そうにも、もう一人では帰れない。
と、無駄に何泊も滞在した那覇
こない迎えを待っていた。

「帰ってこないんだね」
「子たちを頼む」

動かなかった心、ウニヒピリ。
迎えに来なかったよ、ウニヒピリ。
体は、もう諦めて飛行機に乗ったよ。
あなたも、もう、体に帰っておいで。
ウニヒピリを呼び戻す呪文。

ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

ホ オポノポノ 1

ホ オポノポノ

ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

読み終わって、お布団に入って、
あおむけに横たわった私の体に向かって、素直に言えた。

私の心と全く違う場所で、全く違うことをさせている体に。
ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

それから、8月末までの賃貸契約だと聞いている私たち家族が住んだ島の家。
取り壊されるという、雨風もろくに防げない家。
もっと、大事に、もっと幸せな記憶としてあってほしかった家。
窓から投げ捨てた結婚指輪が、その地のどこかに残るのだなあと。
その家と、庭と、畑だった場所に。
ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

この本を読んでから、とても何かが私の中から崩れていく。
この言葉も、この本も、この教えのことも聞き知ってはいた。
だけど、手に取ろうとも、この言葉たちも私の心が拒否していた。
立ち読みで、パラパラっと目で追ったこともあったがやっぱり拒絶した。
初めにこの言葉を、この習慣を教えてくれた島の友とは、サヨナラをした。
でも、やっぱり、彼女とこの話をしたい。
何度も何度も、読み開いたページとこの言葉と感じたことを話したいと思った。
私が選んだ生きるための決断を、失敗だった、悪だった、罪だったとは思いたくない。
が、今の現状をすべて自分の責任としてすべて負うには重すぎる。

ホ オポノポノのいう記憶というものが、私を罪人として苦しめるものではないと思う。
念仏のように唱えて、唱えている間、何も考えずに、今を生きよと言っているだけにも思える。マインドフルネス。

彼女は何というだろう。

44歳の始まり

誕生日とは意識せずに、ただ時間がやっと作れた日が誕生日前日だったこと。
気が付いたら前回のカットしたのは一年程前だったこと。
のびて肩ほどになっていた。
長い髪は好きじゃない。
やっぱり短くした。
美容室を出る前に、シャンプー前に外したピアスをつけ直したはずだった。
だけど、家に着いたら片方なくしていた。
ちゃんとキャッチャーがはまってなかったのか、ずさんなつけ方をしちゃったのだろうな。
とても気に入っていたからとても残念。
帰りに、明治屋で餃子の皮を買って帰った。
夜、サイエンスZEROをTVで見て、8K顕微鏡で細静脈の映像やリンパの弁が開閉する様子、リンパ球がぴょんぴょん跳ねる様子を見れてとても面白かった。

皆が寝静まって、友から送られてきた誕生日プレゼントの「ホ オポノポノ」を一気に読んだ0時過ぎ。
44歳になりました。


特別な衣装ケース

衣替えや子らの衣類のチェックをする季節。
一番大きな衣装ケースに子らが乳幼児の頃の小さな洋服ばかりがある。
私が大切にしている服。
友人に子供が出来たらあげたいなあと思っているものや、
孫ができたら出してあげたいなあと思う服も。
特別にいい洋服でもない。
大事に着せた服や、あまり着る機会がなかった服や状態の良いもの。

もう、ここに増やす洋服はない。
小学生の子らには活動的な服や、ファストファッションのGAPやZARAH&Mや無印、ユニクロでお気に入りはヘビーローテーション
残せるものはもうない。
小さな妹たちへと着れなくなった服を小包で送っていた友とはさよならをした。
この衣装ケース、もう増えないが衣替えの季節になると、毎回その中の洋服を出してみては懐かしんだり、子らの着ていたころを思い出そうとする。
その頃を思い出そう、思い出そうとして、その頃ちゃんと愛してあげられなかった子をそれらを見て抱きしめている。
だから、捨てられもしない。断捨離で一番厄介なものかもしれない。
絶対捨てない。
ここに、あるってだけでいいもの。

誕生日前

もうすぐ、私の誕生日が来る。
44歳。
子らの誕生日や、クリスマスや、何かといえば本を贈ってきたので
子らも、私に本をと思ったらしいが、
子らの読書量や幼さでは私に本を贈るなんて無理だ。
読みたい本は私が決める。
読むべき本は私の前に現れる。

はっきり、遠慮して、違うものをとお願いした。
肩たたき券で十分なのだから。
明日は庭でバーベキューをしながら子らの歌やダンスや、ファッションショーや下手なMCで楽しませてもらおう。

誕生日って特に自分のものは特別に思いたくないものだけれど、
新しい自分が始まればいいなあと思うと、今まで言葉にしなかったことにギュンとフォーカスされていろんな色が混ざってどす黒いものばっかり出てきてしまった。

どんなきれいな色も、混ざると濁る、黒くなる。
でも、混ぜずに隣り合う色をうまく並べれば、それはまた違った発色で絵になっていくものだと思っている。
混ぜないこと。
一つ一つのこと、感情を思い出すこと。