キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

誕生日前

もうすぐ、私の誕生日が来る。
44歳。
子らの誕生日や、クリスマスや、何かといえば本を贈ってきたので
子らも、私に本をと思ったらしいが、
子らの読書量や幼さでは私に本を贈るなんて無理だ。
読みたい本は私が決める。
読むべき本は私の前に現れる。

はっきり、遠慮して、違うものをとお願いした。
肩たたき券で十分なのだから。
明日は庭でバーベキューをしながら子らの歌やダンスや、ファッションショーや下手なMCで楽しませてもらおう。

誕生日って特に自分のものは特別に思いたくないものだけれど、
新しい自分が始まればいいなあと思うと、今まで言葉にしなかったことにギュンとフォーカスされていろんな色が混ざってどす黒いものばっかり出てきてしまった。

どんなきれいな色も、混ざると濁る、黒くなる。
でも、混ぜずに隣り合う色をうまく並べれば、それはまた違った発色で絵になっていくものだと思っている。
混ぜないこと。
一つ一つのこと、感情を思い出すこと。