キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

ホ オポノポノ 1

ホ オポノポノ

ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

読み終わって、お布団に入って、
あおむけに横たわった私の体に向かって、素直に言えた。

私の心と全く違う場所で、全く違うことをさせている体に。
ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

それから、8月末までの賃貸契約だと聞いている私たち家族が住んだ島の家。
取り壊されるという、雨風もろくに防げない家。
もっと、大事に、もっと幸せな記憶としてあってほしかった家。
窓から投げ捨てた結婚指輪が、その地のどこかに残るのだなあと。
その家と、庭と、畑だった場所に。
ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

この本を読んでから、とても何かが私の中から崩れていく。
この言葉も、この本も、この教えのことも聞き知ってはいた。
だけど、手に取ろうとも、この言葉たちも私の心が拒否していた。
立ち読みで、パラパラっと目で追ったこともあったがやっぱり拒絶した。
初めにこの言葉を、この習慣を教えてくれた島の友とは、サヨナラをした。
でも、やっぱり、彼女とこの話をしたい。
何度も何度も、読み開いたページとこの言葉と感じたことを話したいと思った。
私が選んだ生きるための決断を、失敗だった、悪だった、罪だったとは思いたくない。
が、今の現状をすべて自分の責任としてすべて負うには重すぎる。

ホ オポノポノのいう記憶というものが、私を罪人として苦しめるものではないと思う。
念仏のように唱えて、唱えている間、何も考えずに、今を生きよと言っているだけにも思える。マインドフルネス。

彼女は何というだろう。