キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

旬の料理

今が旬の筍をいただいた。
以前は近くの竹林へ子らを連れて掘りに行っていたのに。
楽しかったな。
今やとてもありがたい貴重な食材になってしまった。
あんなに毎日毎日ぬかのにおいをさせて湯がいていたのに。

わか筍煮、山椒煮、筍ご飯、天ぷら、フライ、春巻き・・・今の季節の料理を楽しむ。
てきめんに吹き出物に悩まされるのだけれど、一時よ、一時のこと。
いつもより食べ過ぎてしまう。

冬に家族でこの実家に帰省していたころ、元夫の好物で白身魚に蕪のすりおろしと銀杏、きくらげをのせて蒸して、優しいお出汁のあんをさらりとかけた蕪蒸しを、大きな蕪を見つけて母は作ってくれた。
が、元夫と別居してから一度も作ってはくれないし、食べたいとも思わないし、蕪を見つけても手に取りはしない。
旬が来ても、もう作りもしない、食べもしない料理。
もったいない、そんな食べ物ができてしまうなんて。

いつか自分で、一人で蕪を抱えて、一人ですりおろして、一人で蒸し上げる匂いをかいで食べるのが、あと何度も何度も後になるだろう、いつかの冬の蕪の旬の夢。

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