キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

一枚の重さ

長女中学二年生、月のお小遣い2000円
次女小学4年生、月のお小遣い800円
たまに臨時収入あり。
本は図書カードを誕生日、クリスマス、進級祝いなどでいただけるので不自由はない。
少ないのかな、妥当なのかわからないが、
毎月お小遣い帳をつけて決算して、次月の予算を立てる。
誰かのお誕生日だったり、出かける予定に合わせてやりくりしている。

先日、熨斗がついて蝶結びの封筒に入ったお小遣いをいただいて、
彼女たちにとっては大きなお金だった。
それぞれが報告と預かってと持ってきた。
次女はいくら入っているのか確かめていて封があいていた。
2人は同額だと思っているのだろうか。
そのふたつは明らかに、重さが違った。
お札一枚分。

その封筒の重さを両手に持ちながらながい時間動けず、思い出したこと。
学生の春休み、従妹夫婦が経営していた長野県の高原のペンションに
友人とアルバイトに行った。
交通費も出してくれたし、半分旅行の気分で10日ほどアルバイトした。
帰り、最寄り駅まで送ってくれた電車を待つ駅で私たちは給与袋をあけた。
私の方が1万円多く入っていた。
とても居心地悪く、腹が立ってしょうがなかった。
強硬に固辞する友人と5千円づつ分けた。
どうしてもそうしたかった。
いや、捨てたかった。
募金箱に入れてもよかった。
帰りの時間が苦しかった。
思い出しても今でも苦しい。

せっちゃんは、小学校の時から高校まで一緒だった。
色が白くて、髪がサラサラのロングヘアで、えらが張ってて、良く横に開く大きな口で笑う子で、
マイケルジャクソンが大好きで、たくさんカセットテープに録音して私をマイケル教の信者にしようとした。
踊ることが大好きで、今も踊ることを仕事にしている。と聞いている。
会いたいなあ。
会ったら泣いちゃうな。