キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

エム

書店内を歩くとまずは新刊の書棚で立ち止まり、
児童書のコーナーへ行く。
長女中学2年生に読んでいて欲しかった本はいっぱいあるが、
その大切な時期は雑多なライトノベルを読み漁る時間になってしまった。
次女4年生は本を読むということが面倒くさがって全く嫌いだが
この頃、眠る前のお布団の中での時間をぬくぬくと自分で読んでいる。
姿勢やら視力云々良くはないだろうとは思うが、
今しばらくは本を読むことが面白いというタイミングを逃したくはない。
さいころ読んであげた絵本のお気に入りを持ち込んでぬくぬくとやっている。

なんだか恥ずかしいようなとてもストレートで、きゅっと弱いところをえぐってくるようなタイトルの本はなかなか手に取りにくい。
新聞の広告欄に紹介されている本もそれだけで読んだような気になって満足してしまったりしている。
私の本を読む時間が、本を手にとる時間や機会がどんどん減っていっている。

 

自分の名前に「ありがとう」を唱えると奇跡が起こる! ――心が楽になる39の魔法の言葉(CD付き)

自分の名前に「ありがとう」を唱えると奇跡が起こる! ――心が楽になる39の魔法の言葉(CD付き)

 

 先日の毎日新聞にこの本が宣伝広告されていて、
自分の名前がとても嫌いだということに改めて気づいた。
この表題の通りにありがとうが言えない。
名前がその人を作っていくと思っているし、とても大事だと思っているが、
自分の名前が嫌いだ。
漢字も、音も。
そして私も。なんならつけてくれた両親も。
そういうことなのだろうな。
占いの先生に、名前の漢字を変えたほうがいいと言われて時、とてもほっとして嬉しかった。
戸籍からは変えてはいないが、日常生活には新しく選んだもらった漢字を使っている。
だけど、音も嫌いなんだな。
で、しばらくずっと名前のことを考えている。
自分に呼びかける時、マサヨだし、イニシャルのM(エム)って唱えよう。
そしてMって呼びかけながらそのエムは笑(えむ)。
私は自発的に自然に笑うのが苦手だ。
楽しいことを考えるのも苦手。
うれしいと感じるのも苦手かもしれない。
M・M・M・・・
笑、笑、笑(えむ)、笑(えむ)、笑(えむ)・・・
これからしばらく私に呼びかけるM。

子たちは自分の名前を気に入ってくれているのだろうか。
これに関しては元夫にとても感謝している。
良い名をつけてくれた。
いつかおばあちゃんになりすぎたら子らの名前も忘れるのかもしれないが、
いい名前だ。