キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

習字  書道

次女2年生は、春から習字を習い始めた。
筆圧もしっかりしてきたし、体力もついてきた、学校の近くのその教室になら一人で行き帰りできるようになった。
何より、「やってみたい」がいっぱいになった。

その次女が持ち帰ってくるその日の書き損じや、自画自賛の作品たちを並べて皆で品評し、ひととき楽しむ。
みな、習字、書道に熱中したバアバや教師だか師範だかを持っている大人たち。
その線と墨のおおらかさや素直さがうらやましい。

そして、長女6年生が「私も・・!」と、書道教室に行き始めた。
筆の、トメ、ハネ、はらいは習い、習得してこそ。
そして、墨が紙にしたたり、しみて、染めていく速さと体の動きを合わせること。
その快感と緊張感を知ってほしいと、
何件かの教室を見学し、電車に乗って2駅、通いはじめた。

いろんな先生がいる。
いろんな子たちが通ってくる。
どこも墨のにおいで、独特な空間。

子らの習字を習わせるとき、
私が出会った私の先生がいつも心にいらっしゃる。
とても、厳しい女の先生だった。
怖くもあったけれど、絶対の安心感と、信頼と、常に自分自身を確認しながら前に居なければならない緊張感があって、ここにいて、上達していく自分が想像できた私がいてここちのよかった記憶が書道というものだ。

子らは、どんな書道体験をしていくのだろう。