キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

宇治田楽練習

3回目の田楽の練習会だった。
子らが学校からもらってきた田楽出演者募集のプリントを見て
長女の「篠笛やりたい」と、私の懐かしい第一回目を観覧した時の記憶が重なって
次女も含めた3人での出演を決めた。
募集は小学生一年生からだったし、3人の団結力を高めて、3人での体験を増やすこと、
子らがたくさんの宇治という地域の大人や世代を超えたつながりを持つには
いい機会だ。
「えっ!!ママも出るの?!」っていう長女の驚きの顔と、嬉しそうな顔。
次女の「何それ~わからん~~。」を引き連れて、
説明会を経て、長女は最初の希望通り篠笛。
次女は、田楽の映像を見せてもらって、先頭を歩く一番小さな白兎になりたいと舞踊。
(先頭歩けるとは思いこまないでほしいが・・・)
私は、歌を希望した。

3回の練習会が終わって、それぞれの希望にしてよかった~と思う。
長女は、篠笛をすでに音を出すことも、指使いもなんとなくできるようになり
大人の中に一人小学生混じってお世話になりながら頑張っている。心配なし。
次女は、予想通り一つ一つのステップについていけずにめげそうなところだが、
「できてる~。」との思い込みで、いるだけでカワイイ~の存在となって、
同じく1年生女子と仲良くやっている。
みているこちらが申し訳ないくらいに、高校生のお兄ちゃんお姉ちゃんたちが
「どうやったらできるようになる~・・・?」と顔を見合わせながら付きっ切り。
大人のリーダーたちの特訓にもお世話になりながら頑張っている。
私の歌の練習はまだ始まっていなくて、次女の踊りのふりを一緒に覚えて家で練習ができるようにと踊りの練習もしつつ、
「あ~やっぱり私踊りのセンス全くない~」
と、自分の身体能力に嫌気がさし、無理して次女について舞踊を選択しなくてよかった~と改めて思うのだった。
次女にとっても、ママのいない、でも近くで見ててくれる位の環境にいることはいいことだと思う。

長女は、家では全然練習しないでいたけれど、
そろそろ火がつきそう。
本番は暗譜で、結構な曲数だ。しかも、あれだけの大人がつきっきりでレッスンだ。
お借りしている2万円という高価な篠笛を腰に下げておく袋も縫わないといけないと
私も今日ご指南いただいたので、夏休みの家庭科の宿題としてもぴったり!!
ミシンを使って、裁縫も一緒にやってみよう。
次女の「夜笛吹いたら、へびがでるしやめて~~!!」の
声がうるさそうだが。ピ~ヒャラ~~♪と響くことだろう。夏休みガンバレ。

心配なのは天気と、ここぞというときに風邪やインフルなどでダウンする次女。
10月15日、宇治の塔の島で屋外開催。雨天は宇治の文化ホールというから、
絶対晴れてほしい。

もう20年近く前になるのかな。
第一回目の宇治田楽が宇治の塔の島で開催された日、
友人が参加したこともあって観覧に行った。
もう、日も暮れた会場に小さな白い衣装を着けた舞踊の集団や、
時代衣装に身を包んだ行列、音方、アクロバティックな演目。
その中に、私たち3人も加わる。