3年のアイロンがけ
3年、大きな丸い襟の小さなブラウスに
アイロンをかけていた。
冬の間、毎朝のバスの見送りの時間
東側の木々に遮られて、まだ低い朝日が当たらなかったバスの乗り場の
スーパーの広い駐車場いっぱいだった影が
3月に入って、急に暖かい光が届くようになった。
そのバスを見送るのも、迎えるのも終わり。
今日は、卒園式。
もう何日も前から、泣く準備をしているような弛んだ涙腺。
なんだか、まだ眠りたくなくてフェイスパックしたり
セルフオイルマッサージしたり、
最後に着る園の制服を眺めたりしている午前1時半。
次女の3年、私の3年。
それぞれの3年。
次に着る時の制服のブラウスのアイロンは自分でかけてね。娘たち。