キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

一年がたってキツツキ気づく

小さな事業を始めて一年になるが、
ちっとも知られてもいないし、広められてもいない。
始めたはいいが、誰に、どうなってほしいかはあっても、どこでできるかが定まっていなかった。


自分に対する自信と、責任を知るために資格を求めたけれど、
そのために集まってくるスクールの生徒たちは多方面だった。
看護師、助産師、介護士、薬剤師などの医療福祉系の人もたくさんいた。
家族のためにというベテラン主婦の方もいた。
より学びたいというアロマテラピー漬けの人もいた。
アロマセラピストとしてもう働いている人もいた。

その授業の中で、より専門的な講義ではメディカルな使用についても学んだ。
そして、これからどんどん病院で、介護の現場で用いられるであろうそのための臨床研究もたくさんした。

そして、勘違いした。
私たちは癒し以上の施術ができる。どこでも働ける。

でも、国家医療資格でもなく、補完代替え療法としても
まだまだ認識されていないアロマテラピーは、受け入れていただけることも、
させていただく場所を作るのもたやすいことではないということ。
医療福祉の現場にいる人でも簡単ではない。
それが、医療従事者でもなく、福祉にも保健臨床にも経験のない引きこもり主婦が
ぽっと入れるわけでもない。
つながりのないことの困難。

ただ、こんなことをしたい、あんなことをしたいを誰彼かまわず言っていると
そのうちの誰かがつないでくれることもある。
いつもは行かない場所に行くと、ひょいとつながることもある。
言いまわっているうちに、できることのうちのやりたいことはこれだと、やっと気づく。
その中でも、私のできることは専門職や、臨床職の方が受け止めるまでの責任前のふわっと触れることだけだと気づく。
ちょっと風を吹かせるくらいのこと。

今年は、一つ行先を見つけた。
来年は、少し道が見えている。やっとやっと。

訪問アロマテラピーキツツキ