2015-03-29 麦のち春 朝の連ドラ「マッサン」が終わった。半年のお勤めを終えたような気分だ。朝あの時間に中島みゆきの「麦の唄」を聞くことはない。毎朝、あの歌声にふるさとになるはずだった場所を想い、毎朝、あの歌詞に自分の弱さや未熟さ、有難かった時間の続きを惜しみ、毎朝、主人公たちの一途さと慈しみ合いが、私の失敗を思い知らしめた。秋から冬を経て、春。今年の春はいい季節だと、しばらくぶりに思えている。