キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

45歳になりました

9月25日、45歳になった。
とても自然なことだ。
毎年、一つ歳を重ねて積み上げていくということは。
そう、思えた1年だった。

いつも通りのその日を、いつも通りに朝をはじめ、仕事へ行き、
無性に食べたくてリクエストしたミートスパゲッティとグラタンが用意されて、
乾杯する。

誕生日の度に、こんな誕生日のはずじゃなかったのになと
これからも幾度となく思うかもしれないが、
こんな下手な生き方をしていても、
子を産み、私が歳を重ねていくのと一緒に子らも大きくなって
今一緒にいてくれていることに感謝すれば
毎日あわただしく通り過ぎていくけれど
ひととき、時間が伸びているようなじんわりゆっくり止まっているように錯覚した。

次女が習いたてのローマ字を使って怪文書のお誕生日カードをくれた。
きっと、とっても時間をかけて書いてくれたのだろうな。
そして、前日子ら二人で行ったまんがミュージアムで買ったというパラパラ漫画をくれた。
実は次女の欲しかったものだと知っている。
帰りが遅いと思ったら、ミュージアムショップで迷って迷って選んだんやろなあ。
長女は、きれいな筆ペンをくれた。
ママは、硬筆より筆の方が字書くの上手やからって。

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手作りドレス

次女3年生が夏休の工作として作った作品を宇治市の子供手作り文化祭に並べていただいたので見に行ってきた。
たくさんの子供たちの夏休みや物作りへのエネルギー、ユーモアがあふれていて
ちょっとそこらの美術館でエライ先生方の作品を見るより面白い。

次女も夏のあまりの暑さに室内にいることが多かった夏休み、
縫物をチクチクチクチクとせっせとせっせと楽しんでいた。
リカちゃん人形の着せ替え用の洋服。
私なんかは母に裁縫なんか習うまいと思っていたので、
自己流に縫うのは好きだが自己流ゆえに見せられたものでない仕上がり。
やり直し必至なので、基本やらない。
次女はバアバに教えてもらいながら、時々は衝突するものの、
初めてが多くて楽しいが勝る。
よかったよかった。
布にレースを張ったり、たくさんギャザーを寄せたりして何着かのドレスができた。
次女は最後のドレスはと、ウエディングドレスに取りかかった。
・・・そういえば、ママの結婚式の写真やら見たことないやん。って。

お蔵入りしてるし。
「どんなん、着たん?」って何回も聞かれてるけど。
きっと、見せることないと思うけど、
言葉では言っといてあげるな。
真っ白で、ふわふわで、所々つまんであって、
ビスチェで肩も背中もキレイに見えて、
腰までのショートのベールには雫のビーズがついてて、
ショートのグローブ、
髪飾りもブーケも、生花で白のプルメリアだった。
どんなか、わかんないでしょ。
言葉で言っても似たり寄ったり。
でも、必ずどの人にも絶対これって言う一着があって、
あなたにもあるよ。
その一着。
ママにはママに一着。
押入れの奥の奥で、ずーっとママのもの。
もう一回着ることあったらうれしいなあ~~
その時はもう一着追加!!

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9:00PM~11:00PM

2学期が始まってからも、夏休みからの習慣とまま長女中学1年生の自習時間を9:00pmから11:00pmと決めている。
食卓テーブルを片づけたり、家族の解散時間がずれ込んだり、
当の本人のダラダラがおさまらなくて多少の始まりの鈍さはあるがこの時間は自習。

でもこの娘、ちょっと目を離すと怠ける。
ぼーっとしたり、ノートに隠して本を読んだり、
タブレット学習してるふりして小説読んだり・・・
で、見張りがてら私もテーブルについて、その時間は毎日新聞の朝刊夕刊の数独をしている。

毎日新聞には初級は毎日、週に2回中級、3か月に一回上級問題が出題される。
初級は10分以内、中級は30分以内に終えるのが目安。
上級は難しくてエンドレスになってしまうのでやらないと決めている。
長女が自習している間、朝刊と夕刊の数独2問を仕上げるのを日課にしている。
毎日やっていると出題者の癖のようなモノをつかんでより早く解けるような気がする。
時間内にできる爽快感がたまらない。
それと同じで、方程式の問題が大好きだ。
長女の数学の問題プリントのお下がりを楽しみに待っている。
数独も数学の問題も、たった一つの答えを導き出すその作業がとっても好き。

お母さんの入院生活中、病室で一緒に数独していると言っていた友を、
毎晩思い出す私の数独の時間。
そして会いたい会いたいが募っていっている。


見たかったもの食べたかったもの

長女のクラブ活動が土日もあったりして
なかなか日程を合わせて皆で出かけることが難しくなっている。
滋賀の佐川美術館で開催されていて行きたかった生誕110年田中一村展の最終日に間に合って、
たねやラ コリーナ八幡店へ焼き立てバームクーヘンを食べに行った。

田中一村展は、20年ほど前に京都の高島屋で見て以来。
あの衝撃と、鮮やかさが忘れられなかった。
完全にデザインされた構図と、色彩、光と影。
それらを見て、わたしをその絵の中とも、私が住んで生きていたあの南の地ともわからなくなるような心地に落とし込みたかった。
だけど、今回の展覧会は彼の画業の早熟だった10代の頃から個人蔵の小作や襖絵など
数多くの中に奄美時代のものは数点、見たかった作品はフランスへ貸出中であった。
だけど、やっぱり私が見ていた、生きていたあの場所は絵よりもずっと鮮やかで、暑くて、高湿で、闇が濃かった。そして眩しかった。
もう、感じることのない場所だということを確かめに行ったかのような、
心乱れることもなく、ただ、純粋に素晴らしいものを、丁寧に情熱のすべてを注がれて描かれたものを見せていただいた。
それらを、子らと観れてとてもうれしい。

ラ コリーナ八幡店は、もうおやつ時も過ぎているというのに、駐車場はいっぱいで、店舗内も行列。
売り切れも。
すごいなあ。
いつもは百貨店で買って食べるバームクーヘン。
焼き立てをいただくと、ふわふわ~~!
ケーキは、冷めて、締まった方がおいしいとは思うけど、
これはまた別もの、格別。
おいっしい。
大事に大事に、ペロリっといただきました。
それに、この店舗の外観も気持ち上がる上がる。
よかった~来れて。

帰りは、高速の事故で渋滞って言うから一般道を走るも、これも渋滞。
「世界一周した気分や」という次女の言葉に大笑いしながら帰りは遅くなってしまったのだけれど、また出かけましょう。

電波に乗って

宇治にもコミュニティFM放送がある。
今回、3回目電波に乗って話した。

一回目は20年以上前、FMうじの開局の頃。
DJをしていた友人田中志穂ちゃんに呼ばれて、
イタリア、スイス、チュニジアを1か月ほど旅した時のことを話した。
フレスコ画の工房へ研修に行ったのが目的だったけど、脱線脱線・・
電波に乗っていることも忘れるような雑談のようなおしゃべりだった。

2回目は去年だったか食育、栄養士の講座をたくさんされている切明友子さんに呼んでいただいた。
アロマテラピーの話やワークショップの宣伝をさせていただいた。
3回目の今回は高田悦子さんに呼んでいただいて訪問のアロマテラピーの活動をインタビュー形式で話させていただいた。

家で、FMうじ88・8を聞こうとしても、なぜだか普通のラジオでは聴けなくて、
車に乗っているときや、インターネットを介して聞いたりしている。
どれほどのリスナーがいるのかわからないけれど、
今日は原田知世さんの曲をリクエストした。
あの声の透明感はふとききたくなる。
晴れた今日、そんな気分だったので、同じ88.8を聞いている宇治の人たちと一緒に聞きたいなあと思って。
選曲してくださったのは「ロマンス」。
ちょっと懐かしめだったけど、よく知られた曲だったし良しとして、
小さなスタジオで、少しの時間、ドキドキが気持ちよかった。
着ぐるみ着て、踊っているようでした。