キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

おねしょもうれしい

一年に一度くらい忘れたころに、おねしょする1年生次女。
昨夜は夕食後イチゴを食べすぎたか。
利尿作用強いからなあ。

朝方、
「ママ~、おしっこ出ちゃった~。」
と、遠慮がちながら緊迫した声に起こされる。
「あ~、ン、お風呂場行こか。」
と、シーツやらの被害を確かめておしりを洗ってやり着替えさせる。
私の布団で二度寝する時間がある。

私は、「あ~」と思いながらも、この子を抱いてまた一つ布団で眠れる。
と、うれしい気持ちにもなっている。
おねしょしたショックでなかなか寝付けない次女を抱いている幸せ。

よく、「同じように育てたのになあ~」
と、自分の子育てをそう、言われるお母さんに会うが、それはない。

少なくとも私は全く違った。
長女には、「早く、早く、大きくなって。」
と、急かしながら育てていた。
次女には逆で、「ゆっくり、子供になってな、ゆっくり大人になってな。」
と、言いながら。

長女の子育ては、
「君の失敗」
と、言う言葉に孤独と失敗、失敗に凍り付いていた。
次女は、もう、一緒に子育てすることをあきらめてあてにしない気持ちがかえって楽にしていた。
「私にも、こんなかわいい子が育てられる。」
という、私の二度目を楽しみながら。

長女とは、手探りの探検を危険をおかしながら、
離れ過ぎずに進んでいる。長女はほとんどおねしょしなかった。
とても助かりました。
ありがとう。

入籍

私はバカだし、知らないことは尋ねる。

「離婚したら✖っていうけど、どこにつくの?」

昔は手書きやタイプで打たれた書類だったので✖と、訂正された印とのこと。
今は、除籍と書かれている。
✖なんて、やっぱいやだ。
絶対✖とは言わない。
除籍を✖というなら、連れて出た子らも私と同じく✖がついちゃったのか。

「新しく作った私の戸籍に、子らを入籍させるとき養女になるの?」

実子は実子です。
と言われて安心した。
我が子を養女なんかと書かれたら、離婚より悔しい。


子の入籍の手続きをした。
これで、実際にはない地図上にもない、戸籍上にしか存在しない紙の上だけの番地から、
幽霊のようだった私たちは抜けた。
生きている住所に、名前を置いた。
いる、あるという安心感。
一仕事終えた感でいっぱいだ。
私たち3人になったんだね、という現実味をより感じた。


冬枯れの桜並木。

子の入籍のための手続きをした。

夫だった人の戸籍から除籍になった私。
長女次女の続きに新しく妻になった人の名と、新しく生まれた子の名が連なったその戸籍謄本を、
その担当者は事務的に確認してますよと、めくる。
きっと、私の見えないところではまじまじと、スキャンダルの目で見るのだろうか。
それとも、珍しいことではないのだろうか。
書類をいただいて、家庭裁判所を出た。

4年前、家を出て一年後、ここで二度目の離婚調停をしたあと、
出町柳の駅まで夫に追いつかれないように走って逃げた。
そのときの恐怖の気持ちがよみがえって、涙でいっぱいになった。
そうだ、本当に怖かった。今でも怖い。
逃げた。生きるために、殺さないように。
もう、この道は歩かない。

交際前に、一緒に花見をした高野川の桜並木。
冬枯れの桜並木。
春に咲くつぼみを準備しているはずだのに、咲いてほしくない。

平平と暮らしていたらしなくていいこと、知らなくていいことが増えていく。

SNS

新聞の見出しで、
SNS下げ下げ~」
を見て、フムフム、他人が、美味しいものを食べたとか、
誰と、どこへ行ったとか、こんなの買ったとかインスタ写真なんかを見て
不快に思う人が46パーセントもいたという。

そうやんな~。そら思うで。
育ちの悪さか、生活、経済状況の差か、精神衛生上の劣悪さか
比べたりもするよ。


お年賀を見ても、絵にかいたような家族写真で届くと、頑張ってるんやなあとうれしさもあれば、黒い気持ちもわいてしまう。
それも人間人の気持ち。

情報のみを見るべし。
または、傷つく覚悟で見る。

子供たちのゲームの時間は協議の末45分間が我が家のルール。
それでも、「あと1分・・・!」とか言いながら延長される。
私は、この原稿を紙に書いて整理と決心をしながら綴り、入力作業として打ち込み一日30分と決めてパソコンに向かう。
年末の一時、私が一枚の届けを出すか出さないかを確認するためにこのページを訪れ、
やたらアクセス数があがっていたようだ。
今、落ち着いている。
このくらいがいい。
公開しているこの穴掘りメモはある程度の理性をもって書かれた確認と記録の場で私的な場所だ。
大きく掘りたい時もあれば、アリの巣のように掘り進めてしまうときもある。
「王様の耳はロバの耳~!」とやる掃きだめのような、痰壺のような穴は非公開。

イチゴ狩りの帰りは、同じ敷地内にある温泉に入って帰る。

人の裸を見るのが好きだ。
湯気の中でもピカピカに光っている幼い子の体。
胸のふくらみかけた初々しい体。
今が盛りとピチピチムンムンの体。
子を育てお疲れ様~になっているちょっとしぼんだけど湯気に浮かぶからだ。

毎日子らと並んで湯に浸かると
「あんたら黒いな~」
と、明らかに違う肌の色の差にまじまじととなる。
私も白すぎるほど白いわけではないが、私とは違う遺伝子が勝っちゃったのだろうなあ。黒い肌の子ら。

まじまじと見るのは失礼だなあと思いながら、女たちの体を見てきれいだなあと思う。

体は、正直だ。
年末にかけて瘦せた私の体は、忘年会やお正月、新年会、油断した暴食にも体重は戻らなかったのに、
今やっと戻りつつある。
お腹のあたりがポッコリしてきた。
油断禁物。
体も私に戻して、私のベストな体を探そう。私もまだまだきれいだ。