キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

44歳の始まり

誕生日とは意識せずに、ただ時間がやっと作れた日が誕生日前日だったこと。
気が付いたら前回のカットしたのは一年程前だったこと。
のびて肩ほどになっていた。
長い髪は好きじゃない。
やっぱり短くした。
美容室を出る前に、シャンプー前に外したピアスをつけ直したはずだった。
だけど、家に着いたら片方なくしていた。
ちゃんとキャッチャーがはまってなかったのか、ずさんなつけ方をしちゃったのだろうな。
とても気に入っていたからとても残念。
帰りに、明治屋で餃子の皮を買って帰った。
夜、サイエンスZEROをTVで見て、8K顕微鏡で細静脈の映像やリンパの弁が開閉する様子、リンパ球がぴょんぴょん跳ねる様子を見れてとても面白かった。

皆が寝静まって、友から送られてきた誕生日プレゼントの「ホ オポノポノ」を一気に読んだ0時過ぎ。
44歳になりました。


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特別な衣装ケース

衣替えや子らの衣類のチェックをする季節。
一番大きな衣装ケースに子らが乳幼児の頃の小さな洋服ばかりがある。
私が大切にしている服。
友人に子供が出来たらあげたいなあと思っているものや、
孫ができたら出してあげたいなあと思う服も。
特別にいい洋服でもない。
大事に着せた服や、あまり着る機会がなかった服や状態の良いもの。

もう、ここに増やす洋服はない。
小学生の子らには活動的な服や、ファストファッションのGAPやZARAH&Mや無印、ユニクロでお気に入りはヘビーローテーション
残せるものはもうない。
小さな妹たちへと着れなくなった服を小包で送っていた友とはさよならをした。
この衣装ケース、もう増えないが衣替えの季節になると、毎回その中の洋服を出してみては懐かしんだり、子らの着ていたころを思い出そうとする。
その頃を思い出そう、思い出そうとして、その頃ちゃんと愛してあげられなかった子をそれらを見て抱きしめている。
だから、捨てられもしない。断捨離で一番厄介なものかもしれない。
絶対捨てない。
ここに、あるってだけでいいもの。

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誕生日前

もうすぐ、私の誕生日が来る。
44歳。
子らの誕生日や、クリスマスや、何かといえば本を贈ってきたので
子らも、私に本をと思ったらしいが、
子らの読書量や幼さでは私に本を贈るなんて無理だ。
読みたい本は私が決める。
読むべき本は私の前に現れる。

はっきり、遠慮して、違うものをとお願いした。
肩たたき券で十分なのだから。
明日は庭でバーベキューをしながら子らの歌やダンスや、ファッションショーや下手なMCで楽しませてもらおう。

誕生日って特に自分のものは特別に思いたくないものだけれど、
新しい自分が始まればいいなあと思うと、今まで言葉にしなかったことにギュンとフォーカスされていろんな色が混ざってどす黒いものばっかり出てきてしまった。

どんなきれいな色も、混ざると濁る、黒くなる。
でも、混ぜずに隣り合う色をうまく並べれば、それはまた違った発色で絵になっていくものだと思っている。
混ぜないこと。
一つ一つのこと、感情を思い出すこと。

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「君のじゃない、僕の、お客さん。
 ぼくの稼いだお金。
 ぼくの仕事で、君は誰でもできる仕事を手伝ってただけ。」

じゃあ、お客さんからの電話でなきゃよかった。
お客さんの食べるもの、飲むもの準備しなきゃよかった。
洗ったり片づけたり、何にもしなきゃよかった。
伝票の整理も、支払いの手続きも、保険の手続きも、こまごました何もかもしなきゃよかった。
お客さんにあいさつにも出なきゃよかった。

テメーの仕事なら全部テメーがやりやがれ。

ちゃんとお母さんだけ、奥さんだけをすればよかった。
事務所兼家になんか住まなきゃよかった。
ただ、帰ってくる家としていたかった。
あんなに家が欲しかったけど、家になりたかっただけなのだと
元夫のSNSで見た ”家路へ”という写真を見て思った。
私は家じゃなかった。
夫が帰ってきても、仕事の片付けも、夕飯の支度も、子の世話も、
何もかも中途半端で何もできていない子連れの住み込みの女だった。

全部終わるまで帰ってこないでー!!と願いながら
黄昏泣きの子の泣き声の中で仕事の道具を片づけている狂った女だった。

今は、家が待っているのだろうな。

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トカゲのしっぽ

1999年。
交際を始めた日、
「君がこの手を離しても、僕は絶対離さへん。」

元夫の手は、トカゲのしっぽのように切り離されて異次元で私の手を握っているつもりだろう。
また、新しい手を生やして別の手を握っている。

わたしは、そんな先だけの手はやっぱりいらないから、私の手もトカゲのしっぽのように切り離す。
私の手は、早々には生えてはこないだろうが。

どんなに離れても、恐怖でも、絶望しても、絶対離されはしないと信じていた自分が愚かすぎて阿呆なロマンチスト。

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