キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

香り、色、言葉

最近、お顔に触れさせていただくフェイシャルのお仕事を始めた。

美容を目的にいらっしゃるお客様ばかりだけれど、
ただきれいになることだけが目的じゃない。
自分の顔に触れた時、鏡で見た時、
女は自分の気持ちや心の状態、その手触りと目でその心と、健康、一日を感じ取り
幸せにも、うつうつとした一日にもさせてしまうのだと思う。

顔をトリートメントすることは、
脳に直接触れているのに等しいくらいの癒し効果があると
フェイシャルの講座を受講した時おっしゃっていた。

本当にそうで、子らとお風呂に入ったとき、
たまに甘えて子らにメイクを落とすためのオイルクレンジングをしてもらう。
小さな指先と細い指がとても優しい。
トロトロとはがれて溶けていく。

今、その仕事の時、
薄い、優しいピンク色の気持ちを込めてお顔に触れさせていただいている。
とても、愛おしくなってくる。

でも、どうしても私の心がそうさせない時もある。
緊張も、沈んだ気持ちも、伝わってしまう。
その店のバックヤードから店舗につながる引き戸に言葉がいつも
目につくように貼ってある。

くよくよするな
ぎすぎすするな
いらいらするな   おおらかに  おおらかに

他にも    必笑

       ニャン度でもやり直せる

ふっと落ちる気持ち、
ずんと沈み込む前にその言葉を見る。
また、一瞬我に返って、フラットな自分に戻る。

一日中その繰り返し。

そして、爪には薄いピンクのマニキュア。

今まで、マニキュアなんてしたことなかったけれど、
お顔に触れさせていただく時嫌でも自分の手を見る。
その、うっすらとした灯りが目を通して助けてくれる。
ふっと落ちそうになって、踏みとどまる。

私の体温と、湿度で私だけに香る胸元の香り。
コットンに1,2滴の精油をふくませて胸の谷間に忍ばせたもの。

今、私を助けてくれるもの。

広告を非表示にする