溜息
40も過ぎると、
まったく新しいことをすることは珍しく、稀なことで、
今までの経験や応用でなんとでもこなすことができるが、
誰かと一緒にそれらをしたり、採点されるとその点数は自分で思っているほど
高くもなく、見下されることがある。
今、短期で行っている職場でも「は~。」と無言の大きなため息をつかれ、
聞こえてもお構いなしに、お互い古株のお仲間と
新顔の素人ぶりを馬鹿にする声が聞こえる。
家と言う中で、ハウスキーパーとしてのルールを振りかざしてきた社会復帰ほやほや主婦には、久しぶりの痛みで、ある意味新鮮な経験。
そのジンジンチクチクとした痛みを抱えながら、帰路の時間。
生き始めて10年そこそこの子らに、まだ何も教えきれずに
子らの逐一に不機嫌な私を殴りつけながら帰る。