キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

インスタのネガ  その一

インスタのネガその一。

懐かしい友が、嫁ぎ先の地で自宅パン教室をしているというインスタを見て自粛期間中せっせとパンを焼いた。
私も時間ができたし、子らは私のパンが好きだ。
パンを発酵させてその柔らかな生地などその感触を楽しむ手をわすれない。
焼きあがっていくオーブンの中で膨らみ色づく様などのわくわくも。

私がパンを焼くようになったのは、付き合い始めたころの元夫の
「これから住む島にはパン屋がないのだ」と「君がパンを焼いてくれたら」・・・・。
もうすぐその気になって、妄想が走り出してパン教室を申し込み、パン屋の早朝バイトでサンドイッチやフィリング、簡単な成型までこなすまでになった。
移り住んで、やっとオーブンを買えて繁忙期には毎日ベーグルを何十個と焼いた。
子たちにはシフォンケーキを焼いた。
バターロールピタパンフォカッチャはよく焼いたなあ。

別居してからはずいぶん長い間パンも、ケーキも、お菓子も作らなくなった。
あの場所での生活が思い出になりだしてからぽつりぽつりと作ってみては子らが喜ぶのを見てはまた苦しくなって作れなくなった。
その繰り返しで、この自粛期間中まめまめしくパンやケーキやお菓子を作ったのは
友のインスタに触発されたに違いなかった。
2.5㎏の強力粉を使い切るまでせっせと焼いてはみたが、
気づいてしまった。

私それほどパンが好きじゃない。

パンを焼いて喜ばせたい人がいたからパンを焼き始めたってこと。
パンを焼いて子たちも喜ばせてはやりたいと思うけれど、
なんかちょっとしばらくは焼きたくないかな。
思い出しちゃったから。
秋が来るまでもうしばらくは焼かない。
私のオーブンは他人のものになってしまっているのだし。
糖質制限もしたい。