キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

退屈という平和のなかで

コロナ禍という真っただ中にいる世界中の
子の夏休みの私たちの生活は退屈という平和の中にある。

学校や、塾や、仕事から帰ったら皆、すぐに着替えるかまたは入浴する。
手洗い、消毒は当然で人の分布、密度を測って行動する。
押しボタンはもう指で押すことはなくなって、ノックするように押す。
商品を選ぶ時もあれやこれやと手に取ることもなく目視でさっとキャッチ。
買うものはあらかじめ決めていくこと、遠出をせずマイクロツーリズムはお財布事情ゆえにコロナと関係なく普段通り。
人の前でノーマスクでいることはなくなって、マスクを取るのが恥ずかしいが
アイメイクは必ずするようになっている。
コロナが落ち着いたら新しいスニーカーで出かけようと思っていたのがまだおろしていない。
まだ、誰かの肌に触れるという仕事の再開の決心がつかない。

そうこう言っている間に、庭のテッポウユリが咲いた。
今年は写生すると決めていた。
まずは、写生して元気を取り戻そう。
今、コロナ禍においてこの退屈なほどの毎日がありがたいと思うばかりだけれど、
やっぱり本当の平和は、どこへでも行くことができて、人と出会うことを楽しんだり、触れることができる世界。