キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

ラジオ

長女中学2年生。
携帯は出かける時に通話、メールのみ可能なPHSを持たせるのみ。
パソコンは家族共有のものを使い、子供部屋(オープンスペース)のTVでYouTubeを視聴可能という環境。
家での自習時間を超えないTV、YouTube視聴時間の自主管理のもとで、私としては可能な限りの許容範囲の環境を与えているつもり。

自習中はできれば音を鳴らさないほうが私ははかどるほうなのだが、
彼女は頑としてYouTubeからのミュージックビデオからの音楽を聴くことを譲らない。
布をかけ、動く画面を気にしないようにして、チャンネルやアーティスト変更などでなるべく気がそれるようなことを避けるためにチャンネルは手の届かぬ別室に持ってくるなど折り合いをつけながら。
こちらとしてはまだまだモヤモヤとしているのだけれど。

それで、学生の時に使っていたステレオタイプのコンポを子供部屋に設置した。
ラジオはどうだ~~と。
ラジオって、音楽の福袋みたいで自分の好みの音楽ばかりじゃなくて、自分が選ばないジャンルや、一押しの音楽、懐かしい音楽、誰かがリクエストした思い出の曲お気に入りの曲なんかが流れてきて絶対いいよ。って。
好きなんばっかりしか聞いてなかったら「井の中の蛙」よ~って。
まだまだ抵抗していて、反応も薄いのだけれど。

私は車に乗ったら必ずFM放送を聞くし、旅行に行ったら聞けるように携帯ラジオを持って行ったり、海外旅行に行った時も必ず持って行ってその国の音楽を聴くのも、心細さや寂しさを紛らわすのも助けてくれた。
ラジオは、美大受験の画塾に通っていた時はデッサン中ずーっと流れていた。
チャンネル権は先輩たちが持っていたのだけれど、FM802の開局したばかりの頃で、α―stationかを行ったり来たりしてた。
それから、家で絵を描く生活をしていた時もずーっとラジオ。

そんなラジオからの声が聞こえて当たり前だったDJヒロ寺平氏が9月30日、引退される。
理由は何であれ寂しさと、懐かしさと、ありがとうがたくさんある。
彼の選曲や言葉で、あの時間を過ごしてきた。
子供部屋としてのスペースではあるが、このステレオからラジオを流して私の家での時間を楽しんでいる。
子らにも、部屋にもラジオの時間をなじませていく魂胆よ。