キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

アニメ

毎日新聞を購読している。
必ず見るのが訃報欄。
その欄に名を連ねる方々の業績や、作品や、その分野のことや、いろんなことを調べたり想像したりするのが好きだ。

今日のその欄には、中村和子さん86歳の名があった。
8月3日死去。
女性アニメーターの草分け。愛称「ワコさん」。
東映動画白蛇伝」~虫プロの数々の作品に関わり、
もう明日で放送が最終回のNHK連続テレビ小説なつぞら」のマコさんのモデルと言われる方だ。

私たちの子供時代、TVアニメ時代の時間を忘れて夕方30分おきにチャンネルを回してあっちの局こっちの局と、TVにかじりつくように見ていた。「アルプスの少女ハイジ」「アライグマラスカル」「母を訪ねて3千里」「アタックナンバーワン」「エースをねらえ」「キャンディキャンディ」「宇宙戦艦ヤマト」「バビル2世」「デビルマン」「リボンの騎士」「メルモちゃん」「魔法使いサリー」「南の島のフローネ」「お化けのキュー太朗」「怪物君」幼稚園から小学校低学年期夢中だったな。
パタリロ」も大好きだった。思えば、今、時代が重なっているんじゃないのと、ずいぶん先を行ってよく放送されていたなあなんて思う。

今年は京アニの事件もあり、「なつぞら」の放送などアニメに関わるものが生活のなかに大きくあった。
次女4年生の夏休みの自由研究はゾートロープだった。
ゾートロープは、連続的に少しづつ変化させた絵をたくさん描いて、
隙間を作った装置を回転させてその残像効果を利用して絵が動いて見えるようなモノ。
今、子らは深夜のアニメを録画して朝の準備をしながらそれをみていくのが日課になっている。
暇さえあれば今ドはまりしている「鬼滅の刃」という漫画の模写にいそしんでかなりの完成度で描いていく長女。それにならう次女。ちょいオタク?どっぷりオタクに邁進中・・・
その無駄にも思えるその情熱、時間を持て余しているのか精一杯捻出している時間を傾けられることをうらやましくも思う。
アニメって良いよね。
いいよね。
良かったのよね~。いいもの見てきたなあと、自分のアニメ経験を懐かしく思う。
私を作ってきたものの一つだな。

ワコさん。
すべてのアニメーターの皆さんありがとう。