一晩、林間学習で次女のいない夜を過ごした。
長女と私、いつもは3枚の布団を並べる座敷に2枚ひっつけて。
あの島のあの家で、オレンジの常夜灯、窓の外の街灯の色もオレンジだった。
3枚の布団を敷いても、いつも私と長女2人。いや、それぞれ一人ぼっちだった。
あの幼かった頃を、思い出しもできないほど大きくなった長女が浅い寝息を立てて、寝返りの度に歯ぎしりする音をさせている。
この子しかいなくて、この子と2人だったらあの家を出なかっただろうなと、またふと思う。
次女のいないことを心細く思う。
長女の眠っている顔を久しぶりにじ~っと、じ~っと、じ~っと見た。