キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

春 誕生

次女が9歳になった。
午後6時。
毎年のことだけれど、
「今生まれた~!!」
と、うれしい、うれしいがいっぱいに自分で自分の誕生を喜ぶ。
みんなに、おめでとうをいっぱいもらう。

誕生日の人はその日食べたいものをリクエストする。
今年の次女は、ピザ。
みんなでトッピングしながら、ガスオーブンで焼いて熱々を切り分ける。

皆からプレゼントをもらう。
長女の時はつい、いつも実用重視のもの。
でも、次女にはなぜか、ただ喜ぶ顔見たさの欲しがっていたものを。
長女の望むものは高額で、こちらもそうやすやすと与えられず、それでいてそう強く訴えない。
次女の望むものは、いつもそこそこ手軽で、しつこく何度もさりげなく強引にアピールする執念がある。
今年の次女は、腕時計と初シャープペンシル、流行りの耳が動かせるうさぎの帽子。
そして、チェキ。
これは、私が欲しかったもの。次女の誕生日にかこつけて買ってしまった。
フイルムは一枚60円くらいだよ。
と、教えたら、
「3枚撮ったから180円や~~!!」
と、記念写真を撮ってすぐに浮き出てくる自分の姿に感動しつつ、
計算して、一枚一枚を大事にシャッターを押していた。
やっぱりデジタルで撮りためる写真は苦手で、
いつでもすぐに手にとって眺めたい私にはこれが似合ってると思って手に入れた。
今を、シャッター押したくなった私。
チェキデビューは、次女の誕生日。
私にも春、再来。
冬と行ったり来たりしながらの残冬を脱ごうとしている。