キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

青山を選ぶ?

かつて私が住んでいた地方、僻地には母子保護施設がなかった。
で、一番近い施設に連絡したら、保護できないと言われた。
すでに満員で。
DVや命の危険があるのかと聞かれた。
あるといえばあったが、ないといえばなかった。
暴力だけが命を奪うわけではないし、
自分が、自分を消してしまいたいと思うことも命の危険ではあるから。
その時の私は、外からの情報や、私のアンテナに触れそうなもの、
私に触れそうなもの全部、元夫の言葉から傷つかないように完全なバリアを張ってすべてを遠ざけていた。
時間も場所も、誰といても関係なく。
生きていることを最小限の力でつないでいた。
逃げることだけに力を温存していたといってもいい。

いろんな人たちがいるだろうが、
私が住んでいる近くに一番近い頼るべき場所が青山にできる児童相談所や保護施設であったとしても、
きっと私はそこへは行かない。
選ばない。
選ぶという力があるうちは。
最後の力を振り絞っていくのは、実は遅すぎる。
まだつまづき、転んでも立ち上がれるころに差し伸べられる手が必要だから。
風邪の引き初めの頃や予防のために行く場所としての役割ならその場所でもいいのかもしれない。
ほんとのサポートやヘルプが必要な人には、目のやり場にも、身の置き場にも困る場所なのだろう。青山という場所は。
東京を青山を知らないから、わからないが、助けが必要な人も選ぶ。
どんなところだった良いかなと考えたらお寺とか教会とか何もないところ、一人になれるところがいいな。