キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

後悔する日もしない日も

エステやボディのトリートメントの施術をしていると身の上話になったりする。
私が離婚したシングルだと話したら、
「後悔したことない?」
と、ストレートに聞かれた。
もうすぐ2年になろうとしているのだ。
もう、答えられる。
「後悔も何回もしました。
毎日、今でも一日中後悔する時もありますけれど、
離婚したことでなく、それまでの時々の一つ一つに後悔をします。
夜、お布団に入るときは、後悔する日もしない日も、
やっぱり一緒には生きない。って
思いながら終わります。」

そう、離婚は、もしそのまま一緒に生きていたらと、想像できうる限りの最悪の事態を回避するための次善対策だったと思う。
陰の想像はなおの事、呪いのように導かれてしまうようなところがある。
暗示にかかりやすい。
私はそういう性質だ。
一人になるとそういう考えになる。
自分のことは自分で守れの言葉のまま。
そう思うと、つまり結婚生活ずっと独りだった。
2人の時はその日暮らしでも笑えてたのに。

「後悔したことない?」
と聞いてきた彼女は、夫と息子ともうすぐお嫁さんになる人と4人で一緒にイタリア旅行へ行ったそうで、関空に帰って来た時、もうすぐお嫁さんになる人に、ぎゅうとハグされたって嬉しそうに話してくださった。
何だろう、きっとお互いにお互いを気遣い大事にしあえる家族になられたんだろう、なっていかれるのだろうなと思って、聞かせてもらってうれしかった。