キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

手相

占いは統計学だと思っているので、一定の信ぴょう性、信頼を持っている。
ただ、占ってくださる人の言葉の力は大きい。
そして、人相、手相など、体に刻まれた占いは一番怖い。
どの占いをしてもらったり、読んだものの中には忘れずにいて、

日常や生活、人とのかかわり方、自分の特性をよく見つめて修正して気をつけていれば今頃は違ったであろうと思うことばかり。

先日素人ながら、とてもよく手相を見て言い当てる方と同席してしまった。
この人には、本当のことを言い当てられてしまう。
そしてまっすぐな言葉で。
他人の手相に過剰に反応したり、話の外側に距離をとりながら
私の手はテーブルの下で縮こまっている。
が、どうしても両掌を出さなくてはならなくなった。

私の手相を見て、離婚している人の手相じゃないという。
離婚しているなら相当引きずるよという。
あなたにとって、一番いい人やったよという。
なんで離婚したんという。

私も、なんで離婚したのか離れたのかもうわからない。

一番私にとっていい人だったのもわかっている。
本当なら、結婚もしてもしなくてもよかった。離婚も。
ただ、私の生涯には一人いればよかったというだけ。

それなりに楽しんで人生終われるよという、気休めの言葉。
なんか残りの人生どうでもいいなと思ってしまう。
やっぱりこの人は怖い、手相は怖い。
早々に切り上げてこのカウンセリングにも似た鑑定は強制終了。

この暑い季節にいちいちつまづいて、引っかかって、グァングァン混ぜられる。