キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

夏 畢る

本ばかり 読んでゐる子の 夏畢(おわ)る    安住 敦

毎日新聞の季語刻々で坪内稔典さんが紹介されていた句。
まさに長女5年生。
彼女のは本、というより文字への逃避と言ってもいいかもしれない。
他をシャットアウトするための、そして、やらなければいけないことを先延ばしにするための逃避。
もう、残り10日しかないという夏休みの課題は、まだ完成していない。
時間や行動を管理されずに、そろそろ自分で決めなくてなならない。
と、思って、口出ししていない。
彼女の中でも、もうカウントダウンは始まっているはず。
親だって、もうとっくに始まっている。
だから余計に、本を読んでいる。わかるよ、その気持ちも。

一緒に図書館へ行っていたが、今では友人たちと図書間で勉強する曜日を決めて出かけていく。
絵本や童話、ファンタジーだったものが、友情モノや恋愛、生き物の物語が多くなっている。
ちょっとはやいんじゃないの~~?っていうティーン小説やなんかも。
とにかく、「本を読む=勉強している」と勘違いをしているところがある。
かあちゃんはそうは思わないよ。
知るための読書もあれば、娯楽の読書もある。

そして、食べることより大事なことはないのさ。
食べること、料理することを手伝わないと食べる権利なし。
お客さんじゃないんだよ。
朝、昼、晩、台所へ入るべし。
夏休みも、もうすぐ始まる日常も食べるための準備にかかる一つ一つを当たり前にしてもらえると思ったらいけない。本は自由時間におやりなさい。
本もいいけど、自由時間を、もっと、楽しめる選択肢を増やしてほしいなあ。

なんて、言っても、なかなか届かない言葉。どうするんだろ、夏休みの課題・・・

今年は、毎日新聞社主催の子供高野山夏季大学へ参加し、
宿坊で3泊4日過ごさせていただいた。
また、10日間の朝の水泳教室で特訓を受けた。
遠出ではできなかったけど、もうすぐ5年生の夏休みが終わる。