鏡も努力

やっと、歯医者に行った。
そろそろ歯科検診の時期ですよ、
と葉書をいただくようにしているけれど、
わかっちゃいるけど歯医者きらーい。と、電話できなーい。が重なって、
ずいぶん決心するのに時間がかかってしまった。
いつもの検診とクリーニングなのに。

恥ずかしながら、電話をかけるのが苦手なこと、
歯医者が怖いこと、虫歯になっても治療が怖くて歯の異常を言えないので見つけてほしいこと、予約は先であってもして帰りたいことをお願いした。

やっぱり恥ずかしいのかな。
できずに来たことを、できるようになるように頑張らないで
誰かに助けてもらうこと。
できないことを言うこと。
数えたらできないことは多いぞ私。
どうして、できるように見せないといけない人と一緒にいたのだろう。
そんなにも、優っているように見せないといけなかったのかな。
なんで、頑張ったんかなあ。
頑張らんと頑張れへんかったんやろなあ。

今も、頑張らんといかんけどな。
頑張るって言葉って、空回りする。

バイト先のトイレに、日めくりの言葉のカレンダーが貼ってあって、そのある日に

「素敵な人の前では素敵な人でいたい。」

みたいなことが書いてあって、
そやなあ、素敵な人の前では私も素敵な人でいたいし、
見習いたいし、いいようにも思われたいしな。
頑張ってる人のそばにいたら頑張らんなあかんし、
それ以上に頑張ろうと思うもんなあ。
鏡やねんなあ、一緒にいる人って。
素敵って思えなくなったら、鏡の方も素敵に映らなくなるのかなあ。
曇って、割れたか、鏡は。

維持するって、大変、ホントし続ける努力。