キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

子供泣かせてまでしないといけない?と問う

夕飯の支度をしているとき、次女が
「ママ~、さかむけ切って~、爪もかけてる~。」
とやってきた。
冬は大人だけじゃなくて、子供も乾燥。

いつかの私は、ちょっと待って今できひん。または無視。

ワーワー泣かせていた。その声にたまりかねて、政子おばあがうちの窓辺にきて、
「なんで子供泣かしてるの~。
 子供泣かせてまでせんといかんことあるの~。」

いつも、今でもこの時のことが思い出される。
この時の私を、その黄昏の部屋の亡霊のように見ていたり、
言い訳できないけれど、その時の状況にそうするしかなかった精一杯だった自分に
乗りうつる。

そうして、今の自分に戻って、子の要求にこたえるためその手を止める。
いつもいつも、その時に戻って、今の自分の行動をコントロールする。
黄昏の空と、セットの記憶。