キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

月夜の海

同じ敷地内に建つ隣家は、父の姉夫婦の家。
もう90歳。
2人がそれぞれ施設に入居してもうすぐ一年。
今は空家。

その家の平屋の屋根には、青いきれいな釉薬の瓦が小さなおだやかなさざ波のように月の光をうつしていて、好きだ。
本当に月夜の海みたい。
私には、この海でいい。