キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

見たかったもの食べたかったもの

長女のクラブ活動が土日もあったりして
なかなか日程を合わせて皆で出かけることが難しくなっている。
滋賀の佐川美術館で開催されていて行きたかった生誕110年田中一村展の最終日に間に合って、
たねやラ コリーナ八幡店へ焼き立てバームクーヘンを食べに行った。

田中一村展は、20年ほど前に京都の高島屋で見て以来。
あの衝撃と、鮮やかさが忘れられなかった。
完全にデザインされた構図と、色彩、光と影。
それらを見て、わたしをその絵の中とも、私が住んで生きていたあの南の地ともわからなくなるような心地に落とし込みたかった。
だけど、今回の展覧会は彼の画業の早熟だった10代の頃から個人蔵の小作や襖絵など
数多くの中に奄美時代のものは数点、見たかった作品はフランスへ貸出中であった。
だけど、やっぱり私が見ていた、生きていたあの場所は絵よりもずっと鮮やかで、暑くて、高湿で、闇が濃かった。そして眩しかった。
もう、感じることのない場所だということを確かめに行ったかのような、
心乱れることもなく、ただ、純粋に素晴らしいものを、丁寧に情熱のすべてを注がれて描かれたものを見せていただいた。
それらを、子らと観れてとてもうれしい。

ラ コリーナ八幡店は、もうおやつ時も過ぎているというのに、駐車場はいっぱいで、店舗内も行列。
売り切れも。
すごいなあ。
いつもは百貨店で買って食べるバームクーヘン。
焼き立てをいただくと、ふわふわ~~!
ケーキは、冷めて、締まった方がおいしいとは思うけど、
これはまた別もの、格別。
おいっしい。
大事に大事に、ペロリっといただきました。
それに、この店舗の外観も気持ち上がる上がる。
よかった~来れて。

帰りは、高速の事故で渋滞って言うから一般道を走るも、これも渋滞。
「世界一周した気分や」という次女の言葉に大笑いしながら帰りは遅くなってしまったのだけれど、また出かけましょう。