キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

祇園祭

今日、祇園祭巡行の日。
お昼から仕事。
つけっぱなしにしていたTV から京都の暑い映像が流れる。
掃除機をかけながら、ちらりちらりと観る。
京都に帰ってきて7回目の夏だ。

一回目の夏、その祇園祭の巡業の日もTVで見ていた。
6年前の祇園祭のお稚児さんになっていたのは、
友人夫婦の長男だったから。
もう20年近く会っていなかった母となった彼女の姿がTVの中にあった。
稚児としての役目を果たすべく、
たくさんの禁忌を守り、神事をこなし、神の使いとしていつもの子と親の日常を断っている祭りを終えるまでの寂しさや誇らしさ、
何より今日までの家族を大切に守ってきたすべてを彼女のインタビューの中の言葉や姿から感じて羨望と今の自分との格差にとても苦しくなったのを忘れない。

今年は、いつもより早く梅雨明けした。
京都の梅雨は祇園さんまで。
なんて言っているのに。
夕立ちで少し暑さがおさまるのがいいなあと思いながら、降らぬ雨。
宵山見に行きたい~~と長女にせっつかれてはいるが、
行くなら夜店も出ない後祭だなと。
それこそ20年前に屏風や鉾のお飾りを見て回ったのをまたしたいなあ。