キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

特別な衣装ケース

衣替えや子らの衣類のチェックをする季節。
一番大きな衣装ケースに子らが乳幼児の頃の小さな洋服ばかりがある。
私が大切にしている服。
友人に子供が出来たらあげたいなあと思っているものや、
孫ができたら出してあげたいなあと思う服も。
特別にいい洋服でもない。
大事に着せた服や、あまり着る機会がなかった服や状態の良いもの。

もう、ここに増やす洋服はない。
小学生の子らには活動的な服や、ファストファッションのGAPやZARAH&Mや無印、ユニクロでお気に入りはヘビーローテーション
残せるものはもうない。
小さな妹たちへと着れなくなった服を小包で送っていた友とはさよならをした。
この衣装ケース、もう増えないが衣替えの季節になると、毎回その中の洋服を出してみては懐かしんだり、子らの着ていたころを思い出そうとする。
その頃を思い出そう、思い出そうとして、その頃ちゃんと愛してあげられなかった子をそれらを見て抱きしめている。
だから、捨てられもしない。断捨離で一番厄介なものかもしれない。
絶対捨てない。
ここに、あるってだけでいいもの。