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キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

世界のどこかにいるあの人

火曜日はTVの「世界の日本人妻は見た」を楽しみにしている。
世界のびっくりや、世界のいろんな場所で頑張って家族を守り楽しんでいる姿をまぶしく見ている。

なぜだか、私は国際結婚をして外国人の夫とどこかの国で暮らすとずっと思い込んで
近所のお姉ちゃんと一緒に割と早くから英会話を習っていた。
今や、英単語をたくさん忘れてしまって話すのが怖くなってしまったが、
また、話したいなあと思う。
そして、未だにいつか、国際結婚するのではないかと思ったりもしている。
英語も、イタリア語もフレスコ画を習うため、イタリアを旅するためと習ったのも
その言葉を聞くとその頃の私を思い出す。

もうすぐアメリカの大統領就任式ということで、トランプさんの報道や新聞記事でよく見る。
彼の奥様はスロベニア出身と聞いて思い出した。
私は美大の短大生時代、家の近くの京都大学黄檗キャンパス前にあった蕎麦屋さんでアルバイトをしていた。
たくさんの研究者や、留学生がいてその蕎麦屋にも食べに来ていた。
その中の一人のスロベニアから来ていた人と英会話の練習に付き合ってもらっていた。
彼はスロベニア公用語スロベニア語だと言っていた。
彼の英語に訛りや癖があるとかまではわからないが、私のつたない英単語と、彼の優しい言葉で70パーセントくらいの理解で毎週末が楽しみだった。
小さな花とSloveniaと彫られたハートの形の赤土で焼かれたチャームをもらった。
お土産物のようなモノだったかもしれないが、彼の滞在期限が来て、帰国した後も長いことそれを大事にした。
お互いのことが、ほんの少ししかわかっていなかった言葉の少なさだった。
どこそこへ行く、あれそれが好きだ、どんな気持ちだ、どうしたい、したくない・・・
最低限の言葉で不自由はしなかった。
もっと時間があって、もっと一緒にいたなら言葉以上にお互い求めただろうか。
もっと、言葉を使った知るための言葉を増やして磨いただろうか。

彼の帰国も冬だったなあと、いつも冷たかった彼の唇を思い出す。