キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

私を探して

結婚生活の中で失ったものの最大は、自分を信じるという自分を認めてあげる自分を失う、無くしてしまったことだった。
それを自尊心というのだったら。

外から見た誰それのかあちゃんという評価が◎だったとしても、
家の内にいる一番ちゃんと見ていてほしい人に、ちゃんと評価されないでいて
自分がなくなってしまった。

女としても✖。
母親としても失格。
専従者、働き手としても足りない、△。
人としてもうっとおしい、要らない。

そう思い詰めさせたのは、その時の場所にあった思いつくものすべて。
何をどうしたって、黒い波にのまれていた。
思い出せないし、思い出したくないもの。
思い出しても仕方のないもの。

その無くした自分を信じられる自分って、何だろう。
自分は、ここに居ていいのかな。
生きていてもいいのかな。
幸せって何か、幸せって思えることって何だろう。
今ある自分で信じられる自分って何だろう。どこだろう。
今の私は褒めてもらえることってあるのかな。
経済力を持つことが大人の自尊心になるのかな。

一緒にただ居るということだけで、安心だったその人を
信じる私が信じられなくなったという大きな傷がまだ癒えない。

絵を描いていたころの私。
私が見たい世界を見るために、
描いている間中その世界にいた。
今の私のために、
その頃の私は絵を描く準備をしていたのじゃないかなと思えるほど、
私は、その世界に行きたい。
私を探しに。

経済活動しないと、ただの逃避になっちゃうけど。