いつも夕方、そのお家の前を通るとお線香のにおいがする。
家人が、お仏壇に今日の報告をしながら夕餉の膳を供えているのかもしれない。
その習慣と、その人を思う時間が素敵だなあと思う。
私は、長い危篤状態から、二週間前に死んだんだろうな。
初七日を過ぎて、七七夜を幾晩か過ごし、
四十九日を迎え、100日を迎えるころ、その新しい命は生まれるのだろうか。
四十九日は無理でも、その頃にはチーンチーーンと、元気よく鳴らして
元気になる精油を香らせて、
私の仏壇に真っ赤なバラを供えよう。
でも、私の葬式あげてないんだよな・・