たった一回、幾万回の一回
子宮がんの検診に行った。
いつも行く婦人科。
先生もお年を召されたのか、
いつになく問診がぞんざいで
問診のいすに座るのもつかの間、
あの足を広げて膣内を検査する開脚いすに座らされた。
きっと、先生には毎日何年も聞かされる幾万の患者の悩みかもしれないが
私の、一人一人の言葉を聞いてほしい。
がん検診の結果は郵送。
もうその医院に行かないかといえば
行くだろう。
なぜなら、そこは不妊治療や更年期、婦人科の検診治療が専門のところで
幸せそうな妊婦に会うことはめったにない。
今の私には、好都合だった。
しばらく、私の産前産後支援員の仕事は休業だな。と思っている。
そのお母さんたちと、いつかの自分のためにどうしてもやりたかったことなのにね。
今だけ、しばらく心を狭く、自分を守ろう。