キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

香る時間のいろいろ

アロマテラピーで使用する精油は、遮光瓶に入っていて
高温を避け、冷暗所に保管すれば一年を目安に使用できる。
使用できるというのは、主に植物油に精油を希釈して皮膚に塗布するなどして
トリートメントに使用するのだけれど、
酸化したものを使うと、肌刺激を起こしてしまったりするので、
保管や、期限は注意しなくてはいけない。
柑橘類や、一部の酸化しやすい精油はもっと早く使えなくなる。
私は秋にこの一年の入れ替えをすることが多い。

だけども、植物たちから頂いた大切な一滴一滴を無駄にはできない。
一年を過ぎたものは芳香用や、掃除に使う。

そんな降格した精油を集めたバスケットの横に、コットンをいつも準備しておく。

眠れない時、心がズキズキする時。枕もとにおいて眠ったり、
胸の谷間にコットンを忍ばせて、一日の何度かをその香りが助けてくれる。

迷ったり、今いる場所や考えや、気持ちをリセットしたいとき
部屋の隅々の床や、どこもかしこも
バケツに2,3滴。
香りをふくませた布で拭き掃除をする。
ただ、その作業を無心ですることで少し落ち着く。

この時、選ぶ香りは楽しくなるような浮足出すような香りは選べない。
つんと、奥から湧いてきそうな、少し苦いような、そんな香り。

また、違う気持ちで、同じことについて考えてみる。
また、違う気持ちや考えがわいてくる。
そうやって、消化と、納得を探す。
もう少し時間がかかる。