キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

暑い味、記憶

子供たちが楽しみにしていた京都の地蔵盆が終わると、
あっという間に夏休みも終わりにグッと近づく。
処暑、暦では夏の暑さが落ち着くといわれるが、
台風の影響もあったのかもしれないが少し朝、夕の空気が変わって日も短くなったように感じる。
そして、オリンピックも終わった。
夏の暑さは体力も奪い、子らの宿題の仕上げにかかるのを近くで見ていると神経も疲れる。
オリンピック中、観たいが、早々と寝床に向かって早朝の速報や生中継を観ていた。
そんな寝起き一番にテレビのスイッチをつける私に長女の一撃。

「オリンピックなんてママに全然関係ないやん。」

ガーン!
確かに関係ない。
出場選手に知り合いもいない。なんのスポーツもしていない。
そやけど、選手たちのコンディションに左右されるものの
スポーツほど分かりやすく順位をつけて観たままの感動を受け取れるものもない。
ルールさえ知らなくとも、競技の面白さや肉体の美しさや、気迫に引き込まれることもある。
それらを見て感じるということは、口でどんなに説いても身につくことではないのだなあ。
一緒に見てても興味なさげにされると寂しいが、
一緒に感じる体験をして、それについて話したり、肌で感じあうことしなくては。
もう、手遅れということはない。
感じたいそのこと、その人を感じるチャンネルをON にして
自分にばかりフォーカスしないで、自分の外側のことを感じること、記憶していくこと。
私も、トレーニング中だけど、早く気づいて、早く始めたほうがいいのだよ。
きっと。

男子400メートルの金メダリストとなったウエイド・バンニーキルク選手。
1999年にマイケル・ジョンソンが打ち立てた記録は100年破られることはないだろうといわれていたそうだが、43・03秒の記録をつくた。
ジョンソンはインタビューの中で
「記録を抜かれたことに、悔しくも、寂しくもない。
バンニーキルク選手を誇りに思う。
自分には、その記録を一緒に作った、仲間との記憶がある。
そして、彼にも。」

そうなんだな。記憶ってとても大事。
辛くて、しょっぱい、苦い記憶の中にも甘かったところを探して
生きていけることもある。

 

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